大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

大学や高等教育関連、法令の解説が中心のブログ

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大学の履修やカリキュラムと大学設置基準違反ということ

大学の履修とカリキュラム、文科省との関係について興味深いニュースがありました。 biz-journal.jp このニュースでは、大学の履修システムの設定不備により、対象の学年(学生)が卒業に必要な科目を履修できていないというものです。その上で、大学は文科…

情報をなぜ知らないのか、伝わっていないのか?

自組織(私は大学で働いているので大学の事)についての事項を自組織(大学)のホームページで知る、外部媒体で初めて知るという事は少なからずあります。 一方で、大学の構成員に知っておいてほしい情報で周知をしたはずなのに各構成員に聞いてみると「それ…

ブラック企業の再生産~転職したらブラック企業での価値観をアンラーニングしないといけない~

ブログやツイッターで隠してはおりませんが、私は色々とご縁があり、転職して大学で働き、気づいたらブログを書き、色んな仕事をして、だいぶ経ちました。 また周りにも転職して大学で働いている人が多いのですが、自身も含めて、前職の価値観がどうしても残…

大学評価という仕事と大学評価担当になった時のイロハ

大学では学校教育法により、自己点検・評価を行い、その結果を公表することが定められています。 <参考>学校教育法 第百九条 大学は、その教育研究水準の向上に資するため、文部科学大臣の定めるところにより、当該大学の教育及び研究、組織及び運営並びに…

教育再生実行会議 ポストコロナ期における新たな学びの在り方について(第十二次提言)のメモ

2021年6月3日に教育再生実行会議からポストコロナ期における新たな学びの在り方について(第十二次提言)が公表されました。 ◆教育再生実行会議 提言◆ ポストコロナ期における新たな学びの在り方について(第十二次提言)(令和3年6月3日)◆本文◆参考資料…

大学の学部学科のトレンドと学部学科改組の外部委託

大学が学部学科を改組する、あるいは新しく立ち上げる(設置認可や設置届出)をする場合はかなり大きな事項ですが、大学で働くものとしては大学全体の潮流は聞いておきたいという気持ちがあり、先日、大学の学部学科のトレンドというセミナーを拝聴しました…

文部科学省の5/14時点の学事日程等の取扱い及び遠隔授業の活用に係るQ&Aのメモ

2021年5月14日の13時過ぎに文部科学省のホームページで学事日程等の取扱い及び遠隔授業の活用に係るQ&Aが公表されました。 <参考>該当文書掲載ページ www.mext.go.jp 今回はそのQ&Aのメモです。なお、昨年度からの変更点についてが中心となります。とりあ…

見やすい情報や分析レポートとはどういうものなのか

大学にはInstituitonal Research(IR)というデータを収集、分析、レポートをする部署があります。数年前は高等教育政策の誘導により、多くの私学でもIRを担う部署が置かれました。 ただIRは教員だと特任の人も多く、職員だと異動があって、機能を維持するの…

教学マネジメントと内部質保証の実質化は結局どうすればいいのか?

2021年に大学基準協会よりこんな本が出版されました。 教学マネジメントと内部質保証の実質化 (JUAA選書 第 16巻) 発売日: 2021/04/12 メディア: 単行本 大学は法令により7年に1回認証評価を受審する必要があり、近年の認証評価では内部質保証の有効性につ…

ニュース「授業料と値上げ」の根拠と情報の偏りについて

2021.4.22に以下のニュースが掲載されました。 www.mag2.com 刺激的なタイトルですので、気にされた方も多いでしょう。大学で働く立場として、2021年度のニュースのわりにはどうも釈然としない所があります。そこでちょっとどこが釈然としないのか、実際に公…

大学におけるデータサイエンス教育とリソースの有限性

近年、数理・データサイエンス・AIというワードをよく聞くようになりました。大学では、データサイエンス学部がいくつもでき始めたり、早稲田大学や筑波大学のように全学生にデータサイエンス教育を受けさせる取組みも始まっています。 newswitch.jp データ…

2020年度(第3期3年目)認証評価 大学基準協会での指摘事項(内部質保証・教育)のメモ

大学は学校教育法109条により、自己点検・評価を行い結果を公表することや認証評価を受けることが定められています。この認証評価ですが、大学の評価機関は現在は5つあります。 公益財団法人大学基準協会(平成16年8月31日認証) 独立行政法人大学改革支援…

令和2年度設置計画履行状況等調査結果の特徴のメモ

2021年3月26日(金)に文部科学省のホームページで「設置計画履行状況等調査の結果について(令和2年度)」が公表されました。以前はこの設置計画履行状況等調査の結果は2月下旬に公表されていましたので、ここ数年は遅い公表時期です。 www.mext.go.jp こ…

令和2年度私立大学等改革総合支援事業のタイプ1の選定ラインが上がった要因はなにか?

令和2年度の私立大学等改革総合支援事業の選定結果(2021年2月15日付)が大学には2月16~17日あたりに郵送で届きました。またようやく選定結果(選定大学一覧などの各種資料)が2021年3月19日に文部科学省のホームページに掲載されました。 改革総合支援事業…

文部科学省からの文書を読むときの心得~文科省文学作品の歩き方:初心者編~

仕事(業界)によって、所轄官庁の動向を気にしているという人は少なくはないと思います。私自身は大学に勤務していますので、文部科学省、内閣府、文化庁(著作権関連)、所属機関の学部で取得できる資格に関係する省庁については動向チェックをしています…

自宅でテレビ会議やテレワークをするのに1年で1から揃えたもの

2020年の春はテレワークの機会があったことや、2020~2021年にかけて少なくとも毎週1~2回はテレビ会議を自宅でするようになりました。 今まで自宅で勉強や執筆はリビングでやっていたのですが、リビングでテレビ会議をしていると家族は気を使うし、誰かが…

「教育と研究を両輪とする高等教育の在り方について」から見る大学の今後の検討事項

2021年2月9日に文部科学省中央教育審議会大学分科会から「教育と研究を両輪とする高等教育の在り方について~教育研究機能の高度化を支える教職員と組織マネジメント~」(審議まとめ)(令和3年2月9日 大学分科会)が公表されました。 内容自体は、DXやコ…

オンラインでの研修や勉強会の運営に関する諸注意やメモ

2020年度はイベント・研修や勉強会でもオンライン化が進んだ年でした。所属組織でも研修や会議はオンライン化が進んだように思います。 ただ個人で行う少人数の勉強会と違って、イベントや研修の場合は運営にも気を使います。そこで個人的なメモとしてイベン…

2021年4月以降の運用に関した授業目的公衆送信補償金制度に関するオンライン説明会のメモ

2020年に授業目的公衆送信補償金制度についての説明会があり、2021年度にかかる予算等についても気にされていた人が多かったと思います。多くの団体や学校法人等で予算を取っているでしょう。 また2021年度1月は一部の地域で非常事態宣言下にあり、来年度も…

大学院レベルの履修証明プログラムの狙いや位置づけは何か

2020年度の文部科学省中央教育審議会大学分科会の大学院部会において、「大学院レベルの履修証明プログラム」が議論されています。 ただ履修証明プログラム自体は「平成19年の学校教育法の改正により、大学、大学院、短期大学、高等専門学校、専門学校(以下…

子供が博士になりたいと言ったらどうするか

人工皮革を製造・販売する化学メーカーのクラレが小学校に入学する子供とその親を対象に行った将来就きたい職業に、男の子は「スポーツ選手」、女の子は「ケーキ屋・パン屋」、男の子の親は「公務員」、女の子の親は「看護師」という結果があります。 www.ku…

教職課程の質保証のためのガイドラインについて~検討会議第3回のメモ~

教職課程に関して、質保証のためのガイドラインの策定のために、国が検討を進めています。令和4年にはこのガイドラインに沿った体制や仕組みを整える必要があります。 本記事では標記の検討会議での意見を記録し、今後大学がどうすべきかを考えてみます。な…

小学生(低学年)の遠隔授業は保護者がいることが前提ではないか

2020年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のために、多くの大学ではオンライン授業が行われました。オンライン授業については大学が準備金として数万円程度支給をしたり、教室にカメラやマイクを配置して収録やハイフレックス授業を行えるようにしている大…

小中高の臨時休校や大学入試に関する萩生田文部科学大臣の臨時記者会見(令和3年1月5日)のメモ

令和3年1月5日に行われた萩生田文部科学大臣の臨時会見の記録です。なお、一言一句記録しているのではなく、挨拶や一部省略している箇所があります。 萩生田文部科学大臣臨時会見(令和3年1月5日):文部科学省 また個人の参考とするべきところは著者が赤…

2020年に買って良かったもの

他の方のブログを読んでいて、昨年の総括として購入して良かったものをまとめていたので自分も備忘録としてまとめてみます。 なお、分類は仕事とプライベートで分けています。 仕事関係 まずは仕事に関係あるものからです。 大学のIR初心者などにいいと思っ…

初めての認証評価〜受ける認証評価受審から、攻める認証評価受審へ〜

大学は学校教育法109条により自己点検・評価を行うこと及び認証評価を受審することが定められています。 認証評価は7年に1回で受審することが必要で、認証評価機関の1つである大学基準協会では2018年度から第3クール(サイクル)の認証評価が始まってい…

総務省の地域計画調査における大学の調査や指摘事項

総務省中部管区行政評価局における地域計画調査のサイトページに「緊急時における大学の遠隔授業の実施に関する調査」が2020(令和2)年12月11日に所見表示されました。 この調査結果及び総務省からの改善意見については、ニュースになっていたので、目を通…

大学の内部質保証のPDCAサイクルとOODAループ

大学の内部質保証の基礎となる自己点検・評価は法令によって、自己点検・評価実施と公表が求められています。 <参考:学校教育法> 第百九条 大学は、その教育研究水準の向上に資するため、文部科学大臣の定めるところにより、当該大学の教育及び研究、組織…

コロナ禍における大学入学共通テストについて~萩生田文部科学大臣会見(令和2年11月27日)のメモ~

令和2年11月27日に行われた萩生田文部科学大臣の記者会見において、大学入試や大学入学共通テストに関する質問及び回答があったので、主な内容のメモをおいておきます。 なお、会見の全てを文字化はしてはいないこと、一言一句そのまま記録してはいません。…

大学として考えるべきは1年後、6年後、18年後の姿かもしれない

2018年度あたりから18歳人口が減少し、大学の競争が厳しくなる2018年度問題と言われていたのは数年前の事ですが、結果的には入学定員を超過して学生を入学させることについて、厳しく倍率が定められています。 倍率は守らない場合は私立大学だと補助金や学部…