大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

大学や高等教育関連の話題が中心。

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読了記録:マネ研会誌「大学の部局マネジメントを考える」

大学マネジメント研究会の会誌「大学の部局マネジメントを考える」を読了しました。 会誌「大学マネジメント」 | 大学マネジメント研究会 今回この会誌での「部局」という言葉は、「教育研究組織のマネジメントを考える」とした意味で使われています。でも、…

内部質保証と第3期認証評価④内部質保証の構築とは何か

第3期認証評価では、第2期認証評価で確認された内部質保証の構築・仕組みが適切に出来ているかが問われています。 内部質保証の構築といっても、それは一つの事例のみで正解ではありません。大学の規模、組織、文化などによって、最適な内部質保証の仕組み…

第3期教育振興基本計画の高等教育に関する記述のまとめ

平成30年6月18日に文部科学省のホームページ(新着情報)に、第3期教育振興基本計画が掲載されました。 第3期教育振興基本計画:文部科学省 概要だけでは、どうも高等教育に関してどのように書かれているかが掴みにくい部分があるので、下記についてまとめま…

大学アドミニストレーターとは何なのか?

このブログ名にもなっている「大学アドミニストレーター」は、大学事務職員は事務職員であってそんなのは関係ないとかという意見も最近は耳にします。 そもそも「大学アドミニストレーター」とは何のかを明確にしないまま議論や意見を出されている気がします…

IRと大学職員㉙文部科学省の文書とIRの変遷

IRは、「執行部の支援」や「データから情報へ変換し報告する」といった定義が一般的であるかと思います。 また、私立大学等改革総合支援事業では、専任の教職員や部署がある事とIRは教学をやっているが設問の点数を取る条件となっております。それでは、…

IRと大学職員㉘データマネジメントとは何か

5月1日時点での1年次生というと、どんな数字を思い浮かべますか? ここは大学によって定義がまちまちかもしれませんが、1年次生=入学生+留年生等も含む場合があります。そうすると、5月1日時点での1年次生と入学生では、数字が異なる可能性があります。…

内部質保証と第3期認証評価③方針の策定と理解

大学が認証評価、特に第3期の評価を受審する時は、各大学が自らの質を保証できるだけではなく、自らが設定した方針を達成するために常に改善し続けたり、問題がある場合には自らが問題を認識し、改善することが出来るという自浄作用がある事を示す必要があ…

【コラム】大学評価というお仕事

大学評価という仕事は、おそらく当事者にならないと中々イメージがしにくい業務であると思っています。そしてそれは設置形態にもよって違うイメージがあるのではないかと感じてもいます まあ評価といっても、例えば自己点検評価や認証評価、分野別評価、外部…

東京オリンピック及びパラリンピックの学生ボランティアの課題

オリンピック開催2年前となり、オリンピック・パラリンピックと大学との連携が進んでいます。 tokyo2020.org さて、最近大学内外で話題になるのはオリンピックのボランティアについてです。ボランティアの募集はこれから始まるのですが、案として「大会ボラ…

初心者が規程や規則を策定する際の手順例

社会人中堅ともなると、法令が変わったり、新しい事業をやる場合に規程を改変したり、新規に策定をする必要があります。 しかし、日常業務の中で規程を学ぶ機会は中々ありません。そこで先日、大学職員の文書というテーマから、「規程」に関するワークショッ…

内部質保証と第3期認証評価②法令及び省令の理解

大学が第3期認証評価の申請や内部質保証を進める上でまず確認しなければならない事は、学校教育法や大学設置基準などに沿った大学運営が出来ているかどうかです。 例えば大学設置基準は、大学としての最低限の基準ですので、これすら担保出来ていないのでは…

読了記録:「あの明治大学が、なぜ女子高生が選ぶNo.1大学になったのか?」「一貫連携英語教育をどう構築するか」

以下の本を読了しました。 あの明治大学が、なぜ女子高生が選ぶNo.1大学になったのか? 作者: 上阪徹 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2017/11/17 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 明治大学の学生・施設やファシリティーマネジ…

IRと大学職員㉗データと情報の違い

IRを行う上で、そのデータを出してとか、その情報が欲しいとか言われたり、言ったりしていませんでしょうか?またどちらも同じような意味合いで使っているケースも多いかもしれません。 しかし、データと情報はまったく異なります。例えばIRの定義や何か…

内部質保証と第3期認証評価①会議資料や議事録の点検

平成30年度より大学の認証評価は第3期もしくは第3クールと呼ばれ、内部質保証がきちんと出来ているかについて厳しく問われるようになりました。(第1期は自己点検評価をしているか、第2期は自己点検評価を不断的に行い、内部質保証の仕組みが出来ている…

リカレント教育は寄附講座にしたらどうだろうか

5月15日に中央教育審議会大学分科会将来構想部会 第14回制度・教育改革ワーキンググループが行われました。 この会議での議題は、社会人の学び直しに係る制度改正、実務家教員の登用制度、認証評価制度です。 なお社会人の学び直し(以下、「リカレント教育…

読了記録:「大学教育と読書」「アカデミック・ハラスメント」「健康格差」他

以下の本を読了した。 1冊目は、「大学教育と読書 大学生協からの問題提起」である。 全国大学生活協同組合連合会の本である。そもそも連合会は学生の実態調査を行っていたり、(全てではないが)各大学生協の書籍販売についても把握しているはずなので、こ…

大学間連携の難しさ

ここ数年、大学の連携の話がよく聞くようになっている。それはコンソーシアムだけでなく、補助金や政策誘導による大学間連携共同教育推進事業や私立大学等改革総合支援事業のプラットフォームも連携の一つであある。 <参考> 大学間連携共同教育推進事業:…

読了記録:「アメリカの大学に学ぶ学習支援の手引き」「通じない日本語」他

以下の本を読了しました。 まずは「アメリカの大学に学ぶ学習支援の手引き」です。 学習支援というと学生支援と混同しつつ、アメリカの学生支援についてのみ言及しているのかと思っていました。しかし、中で言及されているのは、学習支援の専門性だけではな…

【コラム】GW明けの学生の所感~いつでも多忙な学生~

自分が学生の頃を思い出すと、例えば一般教養の科目は、大教室に溢れんばかりの受講生がいても、ゴールデンウィークが明けると徐々に受講者数が減り、また試験前にどっと増えるというのが殆どでした。 そうなると大混雑だったスクールバスや学食の混雑が緩和…

読了記録:「おそろしいビッグデータ」や「「大学改革」という病」

以下の本を読了した。 ●おそろしいビッグデータ 超類型化AI社会のリスク 著者は法学の研究者であり、ビッグデータがもたらす個人にふりかかるかもしれない危険を法律に基づいて分かりやすく説明している。 ビッグデータについては概要だけ説明されているが…

平成29年度実施の認証評価結果の(興味深い)優れた取組について

認証評価機関連絡協議会のHPに平成29年度の認証評価の結果の概況や優れた取組の一覧が掲載されました。 認証評価機関連絡協議会 | Japan Network of Certified Evaluation and Accreditation Agencies (JNCEAA) 優れた取組を見ていて、自分が不勉強なのも…

大学職員として押さえておくべき大学設置基準⑦~教育課程~

大学設置基準シリーズ第7弾、今回は教育課程です。今回はちょっと長いです。 (教育課程の編成方針) 第十九条 大学は、当該大学、学部及び学科又は課程等の教育上の目的を達成するために必要な授業科目を自ら開設し、体系的に教育課程を編成するものとする…

アセスメントと学生負担

前々回の記事では言うなれば社会や大学外から求められるアセスメント(ポリシー)、前回の記事では大学の財政とアセスメントについて書きました。今回はまた違う視点にしてみたいと思います。 www.daigaku23.com www.daigaku23.com アセスメントを行う際に、…

アセスメント格差と財政格差

前回の記事の続きです。 www.daigaku23.com アセスメントが指標化され、それが補助金の要件であったり、何かの指標となる事にはある種の危惧を感じています。 その一つには、アセスメントには多大なコストがかかる場合があるからです。 例えばここ5~6年、…

アセスメントポリシーを私学助成の要件とするには、ポリシーの指針が必要ではないだろうか

(特に私学の)大学関係者は、私学助成の次のニュースが気になる人が多かったのではないでしょうか。 between.shinken-ad.co.jp 特に気になったのはこの部分です。(下線は筆者) 「改革総合支援事業では教育の質の『向上』を掲げながら、実際には質の『維持…

大学職員として押さえておくべき大学設置基準⑥~収容定員~

今回は大学設置基準第5章の「収容定員」ですが、非常に短いです。まずが該当の大学設置基準を見てみます。 (収容定員) 第十八条 収容定員は、学科又は課程を単位とし、学部ごとに学則で定めるものとする。この場合において、第二十六条の規定による昼夜開講…

大学職員として押さえておくべき大学設置基準⑤~教員の資格~

大学設置基準シリーズの5弾目。今回は大学設置基準の第4章で第十三条の二から第十七条の「教員の資格」についてです。 (学長の資格) 第十三条の二 学長となることのできる者は、人格が高潔で、学識が優れ、かつ、大学運営に関し識見を有すると認められる者…

大学基準協会第3期認証評価の判定保留と基準の公表と自己点検評価

認証評価は、学校教育法第109条により、受審する事が求められています。 第百九条 大学は、その教育研究水準の向上に資するため、文部科学大臣の定めるところにより、当該大学の教育及び研究、組織及び運営並びに施設及び設備(次項において「教育研究等」と…

単位制度とキャップ制~平成10年度の議論を中心として~

昨年度の大学基準協会の認証評価結果報告書の中で、多くの指摘をされていたのは1年間に履修できる単位数が多いというものがあります。 www.daigaku23.com 具体的には、1年間(もしくは1学期)に履修登録できる単位の上限を定めたキャップ制が緩いといった…

科目閉講と兼任教員の担当について

先日SNS上で、非常勤の先生が履修者がいない科目があり、大学からその科目のぶんの手当がないと連絡があったとの話が話題になりました。 この話題については給料はどうなるのだとの話が多いように思われますが、次の2つがあるのではないでしょうか。 ①閉講…