最近、研究推進・支援という仕事も担当しております。
引継のときは「決裁だけだから」と言われたのにやることが多すぎ、わからないことが多すぎて、毎日勉強の日々です。
というわけで、ここ1年間を振り返り、備忘録というか誰かの参考になるかもしれないと思って何をしてきたのかメモ書きを残しておきます。(なお、かなり基本的な内容です)
なお、専門職のURAとかそういうのではなく、小さい大学でURA などもほぼおらず、事務職員が研究支援に配属された時向けの内容です。
- 学内の規程や申し合わせを読み込み、整理をする
- 研究費の取扱要領(規程やルールなど)を読み込む
- 文科省や内閣府で関連のサイトの資料を読み込む
- 昨年度のチェックリストの結果とエビデンスを確認する
- 研究倫理の冊子や動画等を見よう
- 先生方の研究テーマや業績を確認する
- 過去の科研費の申請書を読み込む
- URA研修を受講する
学内の規程や申し合わせを読み込み、整理をする
研究関連の規程は様々なものがあります。研究推進、研究公正、研究費(大学や外部研究費)、安全保障貿易管理、研究インテグリティ、研究倫理などなど。
これらは相互に絡み合っている場合もありますし、研究担当者の管理職が主体的に動かないといけないもの、仕組みを理解しておかないといけないものがあります。
また関連として、教員の人事や教員評価、産学官連携、国際連携など関連領域についても大学としてどのように規定しており、どこが何を担当しているのかといった理解も必要です。(大概はじまるのは、業務の押しつけあいですので)
研究費の取扱要領(規程やルールなど)を読み込む
弊学では先生の研究費の執行は職員がちょっと出張にという感じの処理と全く異なります。そのため、取扱要領は隅々まで読み込みました。
また結構先生方要望や希望がくるので、その解釈をどうするか判断するためにも内容を理解しておくことは不可欠です。
文科省や内閣府で関連のサイトの資料を読み込む
研究推進や支援は国の政策や動きも確認しておきましょう。また大学がなぜこのように規定しているのかの理解を深めるためには国の指針や資料を読み込むことが不可欠です。
昨年度のチェックリストの結果とエビデンスを確認する
研究関連では国からいくつかチェックリストの結果の提出が求められます。昨年度にどのようにチェックして出したのか、また前担当者はどれをエビデンスとして出したのを照らし合わせましょう。
特に一部のチェックリストは出す前に監事にチェックしてもらう必要があるため、その際に自分は回答しなければなりません。
またチェックリストで出来ていないと回答してあるものがある場合はそれを確認し、対応しなければならないものもあります。
研究倫理の冊子や動画等を見よう
これ大事で、研究などと無縁だと研究倫理は学生時代に少しやったぐらいということが多いかもしれません。
例えば日本学術振興会の資料などは最初に読むといいでしょう。
先生方の研究テーマや業績を確認する
研究推進を行ううえで、先生方の研究テーマ、今までの外部研究費の獲得状況、どのような人と一緒に研究しているのか、どこによく論文を投稿しているのかといったことは確認しましょう。
自分は研究業績データベースにアクセスできるので、各先生の業績書等を見ることができますが、大学の情報公開にも必ずあるので、最初はそちらでもいいでしょう。
過去の科研費の申請書を読み込む
自分自身は、科研費の申請書の添削や様式修正などは行わないのですが、過去3年の全ての申請書は時間があるときに目を通しました。
もちろん、何が書いてあるのかがわからないものもありますが、この先生はどのような研究をしているのかだけではなく、その後の結果をみて、どのような申請書が採択されたのかといった勉強にもなります。
URA研修を受講する
一般社団法人リサーチ・アドミニストレータースキル認定機構のURAの研修はオンラインで受講できて、基礎から学び、研究支援は多様な業務やその実践方法を学ぶことがdけいるので非常に良かったです。
ただコンテンツがたんまりなので、終了までに最短で2日はかかります。
※1日に8〜10時間程度勉強するとした場合