大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

大学や高等教育関連、法令の解説が中心のブログ

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2014-01-01から1年間の記事一覧

H25年度大学の学部学科設置書類から見る大学の状況②~1授業あたりの履修人数から職員ができる支援について~

前回、平成25年度の学部学科設置書類から、文部科学省に学部等の新設をする際に提出する書類に、各大学が学生確保の見通しをどのように記載しているかを見てみました。 H25年度大学の学部学科設置書類から見る大学の状況①~学生確保の見通し~ - 大学アドミ…

H25年度大学の学部学科設置書類から見る大学の状況①~学生確保の見通し~

電車内で、「来年度、本学は○○学部が出来ます!」や「○○学部構想中」と見ることが誰もが少なからずあると思います。 大学で新しく学部や学科等を設置する際は、文部科学省に様々な書類を提出があり、そのために担当者は多大な労力で書類を作成する必要があり…

私立大学職員の人事評価・考課について

大学職員には、人事評価や考課がなく、年功序列という話をインターネットで聞きますし、そのように主張している大学職員もいます。ただ日本には大学と短期大学は、1,100以上ある中で決して年功序列ばかりではありません。 私が聞いている限りは、昇進や給料…

IRと大学職員②〜IRの定義から考える拒否反応〜

最近、IR担当者の方、それも私立大学の職員さんとお話をする機会が多いです。その中で共通するのは、IRを補助金の要件として設置はしたけれどどうしようという悩みがある事です。また職員としてどのようにIRに関わればいいのか?とも聞きます。アセスメント…

ある職員のガジェット類の整理と使い道について

先日、とあるブロガーさんとお会いしたさいに、私がガジェットを使いこなしているという話になり、それでは鞄の中に何が入っているかをまとめてみました。 なお、ガジェットの定義はwikipedeaより、以下のようにされておりますが、今回は関連するものも並べ…

大学入試改革におけるIRの可能性について

このブログをご覧になっている人は、すでにご存知かと思いますが、センター試験廃止、そして大学入試改革の話がだいぶ進んでおります。(そして関連の答申が今月には出される見込みです) 大学教職員からすると、「センター試験廃止!もしかして当日業務とか…

「忙しい?」を聞くということ~仕事と評価~

大学職員という仕事は、(一部を除き)非常に狭い世界で、日によっては同じ部署の人しか顔を合わせていないという事さえあります。そして仕事は、(これも部署によりますが)1年間というスケジュールの中でルーチンワークが多いです。 さらには部署が違うと…

アセスメントポリシーとは何?~アセスメントポリシーから変わる言いっぱなしの大学から、評価をする大学へ~

先日、平成26年11月14日(金曜日)に行われた大学教育部会(第31回)の資料が文部科学省のHPに公開されました。 大学教育部会(第31回) 配付資料:文部科学省 資料1の「職員の資質向上に関する論点」も非常に興味深く、大学職員のキャリアパスとして「学…

データ分析を行う際のソフトフェアについて~試しにBIツールを導入してみる~

IR担当者に関わらず、学内にある様々なデータをグラフ化したり、散布図を作ることが大学職員にはあると思います。 あとは、学籍番号を主キーにして、データを統合したりなどを行う事も多いのではないでしょうか。 その際にどのようなソフトウェア、もしく…

私立大学等改革総合支援事業H25~H26の採択について(タイプ1・2を中心に)

私立大学に勤務されている教職員で、私立大学等改革総合支援事業の結果で様々な思いがあり、そして関連する補助金等の申請作業等で忙しくされている頃ではないかと思います。 さて、今回も私立大学等改革総合支援事業についてです。前回はタイプ1について詳…

平成26年度私立大学等改革総合支援事業タイプ1 設問毎・回答毎から見る傾向について

既にご存知の方も多いとおもいますが、今年度の私立大学等改革総合支援事業に採択結果が発表されました。 私立大学等改革総合支援事業:文部科学省 今年度採択結果は非常に細かく公表されております(タイプ別や都道府県別など)のでここで取り上げることは…

大学教育部会資料「大学教育の質保証の在り方に関する論点」~大学職員とIRの観点から考えてみる~

さて、平成26年10月7日に大学教育部会が開催され、その中の資料として、「大学教育の質的転換を促すための大学教育の質保証の在り方に関する論点(例)」があり、わかり易くまとまっていましたので、資料記載項目の「今後の検討事項」の項目の一部を紹介しつ…

大学職員とIR~職員がIRを関わる意味とは~

私立大学等改革総合支援事業でIRの組織(専任の教職員がいること)や委員会について、点数の配分がなされ、各大学でIR室を設置された大学もあるかと思います。 私が勤める大学も、IR室を設置して専任の教職員を置くことについて話は出ているようです。…

九州大学「大学IR人材育成カリキュラム」集中講習会に参加してきました

九州大学 大学IR人材育成カリキュラム 集中講習会に参加してきました。テーマは「学生の満足度、学習到達度をいかにとらえるかー教学ビッグデータ時代に向けてー」です。この講義は九州大学大学院共通教育科目として通年で行われているカリキュラムの圧縮版…

大学職員の人材育成~SDとOD、短長期の視点から~

以前、SD(スタッフ・ディベロップメント)とPD(プロフェッショナル・ディベロップメント)について本ブログで紹介をさせていただきました。 組織のSDだけではなく、個々のPD(Professional Development)へ - 大学アドミニストレーターを目指す大学職…

大学教育再生加速プログラムの採択された私立大学から傾向を見てみる

先日、大学教育再生加速プログラムの採択状況が発表されました。 平成26年度「大学教育再生加速プログラム」の選定状況について:文部科学省 選定状況については、大学関連の著名なブログで分析されておりますので今回は私立大学に焦点を充てて、いくつかの…

SPODフォーラム2014 1日目参加録

8月27日から29日に高知大学で開催されたSPODフォーラムに参加しています。 SPODフォーラムは、「大学等の教職員が自らの能力開発のために役立つ、多種多様で質の高いFD/SDプログラムならびに組織を超えた持続的な相互交流・関係づくりの場を提供」するもの…

COC採択一覧の申請名称から見る、COC事業の方向性について

本日、平成26年度のCOC事業の採択結果が公表されました。 平成26年度「地(知)の拠点整備事業」の選定状況について:文部科学省 COC事業については、このブログでも2回ほど紹介しております。 COC事業を申請する意義について - 大学アドミニストレー…

私立大学等改革総合支援事業 タイプ1の項目からみる改革について

以前、このブログで私立大学等改革総合支援事業について、概要を簡単に書かせていただきました。国側としては、補助金を出すことにより、大学改革の促進が狙いだと思います。 私立大学等改革総合支援事業による大学改革の推進について - 大学アドミニストレ…

MOOC(大規模オンライン講座)における大学のメリットと負担

自分のツイッターは、大部分が高等教育の関係者ですので、MOOC(大規模オンライン講座)の関する情報を目にする事も多いですし、セミナー等でも話を聞くことが多いです。 (例えば京都大学の飯吉先生によるオープンエデュケーションに関する記事は、教育…

組織のSDだけではなく、個々のPD(Professional Development)へ

大学職員のイメージとは、実は今もあまり変わらないのではと思っています。それが例えば別に住んでいる両親といった身内でも、「大学職員は、夕方には帰れて、休みはたくさんあるのでしょ?あと安定職だからいいよね」というイメージを未だに言われます・・…

学年暦の多様化はグローバル化なのか?〜ギャップイヤーと学事歴〜

先日、立教大学が2016年度に4学期制を本格導入するというニュースが流れました。 立教大学 全学部で4学期制導入を決定 2015年度に試行、2016年度の本格導入で、国際化を加速 | 立教大学 APUや早稲田大学、その他の大学でも国際系の学部等で3・4学期制が見…

私立大学等改革総合支援事業による大学改革の推進について

現在、順次、私立大学等経常費補助金説明会が開催されています。 その説明会に、「私立大学等改革総合支援事業」も併せて説明がされておりますが、「私立大学等改革総合支援事業」とは文科省HPによると下記の通りです。 【趣旨】 文部科学省では、平成25年度…

大学教育再生加速プログラム申請状況を大学規模別に見る

先日、文部科学省のHPに大学教育再生加速プログラムの申請状況が掲載されました。 平成26年度「大学教育再生加速プログラム」の申請状況について:文部科学省 本事業については、以前に本ブログでも触れたので内容については過去のブログをご参照下さい。 大…

大学職員はみんな学生好きか?

(今回はコラム風で、データや根拠資料もなしです) 若い職員さんと話をすると、「学生の為に~~~」と目をキラキラさせて、大学職員になった理由を話してくれます。 ここ数年入職した職員は、なぜか人気職の大学職員を高倍率の中、職員に採用されているの…

教育ITソリューションexpoから考える大学教育のIT化について

先日行われた教育ITソリューションexpoに参加してきました。(ここ数年は欠かさず行っています) お付き合いのあるいくつもの業者さんから招待状をいただき、途中から廃棄するしかなくなってしまうのとも毎年のこと(・・・もったいない) さて今年行われた…

SDと評価について

以前、SDについて、こんな記事を書きました。 SDには特効薬・即効薬はない〜効果と要素から考える〜 - 大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ 今回はSDそのもの評価ではなく、SDをやっている人の評価について考えてみます。 そもそもSDといっ…

大学設置基準の専任教員(基幹教員)の必要教員数の計算方法

私の周りの職員に聞くと、大学に関する法令といえばと聞くと学校教育法や大学設置基準と聞くことがありますが、実際に内容を理解している人はあまり多くありません。 大学事務組織は非常に慣例を大事にし、変更を嫌います。別にそれは悪いとはいいませんが、…

COC事業を申請する意義について

先日、文部科学省HPに、平成26年度「地(知)の拠点整備事業」の申請状況が掲載されました。 平成26年度「地(知)の拠点整備事業」の申請状況について:文部科学省 今回は、申請件数237件(申請参加大学246大学)となり、採択される(予定)は20件と言われ…

大学職員とキャリアから専門性を考える

どうも聞くところによると、今は大学職員という職種は人気であるとの事みたいです。大学職員のイメージとしてはカウンターで学生対応しているというのが強いのでしょうか。(大学職員の求人を紹介しているサイトもありますね) さて、話題は変わりますが、(…