2019-01-01から1年間の記事一覧
2019年12月20日に文部科学省のサイトにて、令和2年度の予算の案が公表されました。文部科学省がどのように予算の案を作っているのかを予め把握しておくことは、特に補助金の業務をする上で必要な事です。 www.mext.go.jp そこで、令和2年度(2019年度)の…
大学という組織で働いていると、大学に対して多くの調査が来ていると感じます。調査をするのは文部科学省をはじめとした官公庁から、あるいは企業から、あるいは研究を目的とした研究者からなどと様々です。 特に研究を目的とした調査の場合は、今までの先行…
このブログを始めた頃、こんな記事を書いた事がありました。 www.daigaku23.com 本学も訪問を受けることがありますが、受ける側は資料を用意した、学内側での受ける人の調整が必要など、かなり手間がかかるのですよね。 さて、上の過去記事は国内の大学です…
専門職大学の制度は2017年5月に創設され、2017年度から大学の開設の申請がはじまり、2019年度には2つの専門職大学と1つの専門職短期大学が開設されました。 www.mext.go.jp また2020年度開設の大学も大学設置・学校法人審議会から答申がだされ、現在はいく…
教学マネジメント特別委員会第11回が2019年11月21日に開催され、資料として「教学マネジメント指針(案)」が示されています。 これは指針であり、マニュアルではない、各大学で独自の文化も鑑みえて「学修者目線」の教育を行うようにとの事ですが、今後は補…
先日、他部署の若手から「書類を作る際に、組織(学部)を一覧にするのにどのような順番で組織(学部)名を並べればいいか」と聞かれました。 大学の場合は、書類で学部の順序に関しては適当に並べると後でお話をいただく事もあります。でも、一部署にいると…
桜美林大学で授業外注化に関するニュースが流れてきました。この英語科目の外注化については、他のブログでだいぶ前から触れられている所ですが、最近はよくこのような話を聞くようになりました。 biz-journal.jp それでは授業外注化は何が問題なのでしょう…
大学のランクを示す言葉として「Fランク」という言葉があります。この言葉は、例えば合否判定ができないボーダーフリー(BF)からFランクという言葉が出たとも言われています。 そしてこのFランクという言葉を試しに検索してみると、Fランクの大学はここだと…
昔は履修登録というと自分が所属する学科(学位プログラム)のカリキュラム表を見ながら、履修登録をして卒業単位の条件を満たすまで、この分野であと●●単位と計算をして履修をしていた記憶があります。しかし当時は今でいう履修モデルなんてものはなく、シ…
グループウェアは情報共有のツールとして、またはスケジュール調整や共有、ファイル共有の場として非常に優秀です。そこでグループウェアは仕事だけではなく、プライベートや共同研究、さらに勉強会の幹事間の打ち合わせでもなくてはならないものになってい…
大学で働いていると、高等教育に関する情報は多く入ってきます。 例えば昨今では高大接続改革から大学入試が大きく変わり、知識偏重型入試が変わろうとしています。 また大学教育でも、自分が学生の頃に受けた、数百人の教室にびっしりと押し込まれ、講義だ…
第3期認証評価は内部質保証を重視する評価となります。例えば大学基準協会は「内部質保証の有効性に着目した評価」(大学基準協会 2019:1)を大学評価の特徴として述べています。 ただ内部質保証のための内部質保証システムは、少なくとも数年間をかけて検…
大学のホームページは、大学の教育研究を紹介する、法令で定められた情報を公開する、ステークホルダーなどに情報を公開するなどの役割があります。 そして、大学のホームページもスマートフォンの対応などによってレスポンシブデザインなどになり、トップペ…
季節外れの台風が関東に接近しています。そして3連休にちょうどぶつかりますね。 大学はこの3連休は入試やオープンキャンパス、早い所だと学園祭を予定している大学もあります。そこで各大学のHPから、延期等ページのリンクをつくりました。 今回の範囲は東…
働き方改革が言われることもあり、社会では副業に関する情報が多く出ています。そして簡単に収入が得られるクラウドソーシングサイトやnote、Brainのようなプラットフォームもあります。 noteは小説や漫画、他にも自身の作品を販売する、もしくは作者や作家…
近年、大学の教育の質保証や補助金の政策誘導によって、学生に対して学修行動等の調査、所謂「学修行動調査」を実施している大学が増えました。 そしてここ数年は在学生だけでけではなく、大学の教育の成果や効果を検証するために、卒業時に調査を行ったり、…
2019年度の私立大学等改革総合支援事業で対応がまずムリゲー(設問)というかクソげー(設問)の1つに、専任問わず実務家教員の教育課程編成の参画があります。 この実務家教員の教育課程編成の参画については2018年に出された文部科学省中央教育審議会のグ…
大学が公開している重要な情報として、就職率があります。そして就職率は(大学によっては)学生募集の戦略上、非常に大きな意味を持ちます。例えば就職率がいいと高校生や保護者へのアピールポイントになりますし、逆に就職率が低いと学生の面倒見が悪いと…
私立大学の収入は、学生からの納付金(学費等)だけではなく、補助金や寄付金などもあります。補助金は常に一定の額が配分されるのではなく、算定基礎によって算出されますが、近年は大学の取組みによって補助額がだいぶ変わるようになりました。 例えば、本…
大学で働いていると、大学に関するニュースを収集するので、大学に関する意見を多く目にすることがあります。 そこで辟易するのは、昔の大学像や生存バイアスが際立った大学論です。ではどのようなものがあるかというと直ぐに思いつくのはこんな感じです。 …
大学職員はどのような文書作成をしているのか、その一例
自分は社会人としては中堅どころでだが、20代後半ぐらいから、「自分のキャリアを考える中で少し勉強しない」と思い、自発的に所属する組織の外で行われている研修や勉強会に参加したりしています。また、数人の仲間とともに年に2回程度、手弁当でワークシ…
業務をする中で、たまに部門・部局から、「こういう内容の研修をやるのだけど、名称は「○○大学FD・SD研修会」でいいのか」といった問い合わせを受ける事があります。 数年前だったら、参加対象で考え、FDは教員、SDは職員を対象としているイメージが…
大学にIRが広まりだしたとき、データブックを公開している大学の事例をよく見聞きしました。 そして近年は、ファクトブックを作成及び公開している大学も多くなっています。そもそもファクトブックは、5年や10年といった経年データを入れて(他の大学との比…
※本記事は2022年10月1日改正について一部追記しました。なお、基本的な考えとして改正前のものを軸にしています。 「大学生の勉強時間が足りない」と言われて続けています。では勉強時間が「足りない」の根拠は何でしょうか? 例えば諸外国の調査結果との比…
8月下旬に令和元年度「私立大学等改革総合支援事業」の調査の依頼が来ました。そこで昨年度の私立大学等改革総合支援事業のタイプ1の変更点と気づいた事をまとめます。なおQ&Aが出ていないので、暫定版であり、今後随時追記修正します。 なおこの事業のタ…
大学職員になって中堅といえる立場の自分ですが、比較的業務や自己啓発で様々な本を読んでいるほうだと思います。 そこで今回は新人から中堅の大学職員の人には、ぜひ個人の机の上、身の回りや部署に是非に置いておいて欲しい本をまとめました。基本的な知識…
今の大学は、履修できる単位数が定められたCAP制を取り入れている大学が殆どです。このCAP制は1単位45時間という大学の単位制度の実質化に関する議論と関連したもので、単位の実質化を求められている事や、大学の認証評価でも指摘されています。 そこで、CAP…
2019年1月に学校法人のガバナンス改革についても書かれている「学校法人制度の改善方策について」が公表されました。 www.mext.go.jp この中の1つの項目「学校法人の自律的なガバナンスの改善・強化」に文部科学大臣所轄法人における中長期計画の策定とし…
各大学等における教学マネジメントの確立に向けた方策(学修成果の可視化や情報公表の在り方を含む)について専門的な調査審議を行う教学マネジメント特別委員会の第7回が2019年7月29日に開催されます。 www.mext.go.jp この特別委員会は教学マネジメント特…