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第4期認証評価も踏まえた改正大学設置基準の主要授業科目の検討プロセス

改正大学設置基準は大学によって、既に適用しているしていないがあるかと思います。この改正大学設置基準は久々に大きな変更であり、大学として活用しようと思えば、いくらでも活用できるものです。

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この改正大学設置基準の中で大きな変更点として、基幹教員と主要授業科目があります。今回は主要授業科目についての覚書として書いておきます。

なお主要授業科目の詳細については下記をご参照ください。

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主要授業科目策定前に3つの方針(特にDP)の再確認

主要授業科目を検討するまえに、大元となるディプロマポリシーを確認します。どのような知識や技能を修得させるかと、その粒度もどうすればいいか再検討・チェックを行います。

カリキュラムマップや体系図の確認

カリキュラムマップや体系図があればそれも確認します。主要授業科目を考えるうえでこれを基に考えるか、こちらも修正しながら考えるかは大学によるかと思いますが、認証評価などでどうしてこの科目が主要授業科目なのかを説明しなければいけなくなったときはこちらの資料をもとにして話すことも想定します。

主要授業科目の検討の際の基本的な方針の策定

主要授業科目は各学位プログラムで検討するので、主要授業科目とは何かを明確にしたものを大学の統一のルール・方針として出しておきます。

これは文科省で出されている改正大学設置基準の解説やQ&Aなどをふまえ、大学としての方向性を加味して作成します。

このルール・方針をもとに各学部学科は、学位を得るにふさわしい必要な科目群として主要授業科目を検討していきます(おおよそ2か月程度を目安)

主要授業科目の決定

主要授業科目はどこで決定するかは大学によって異なりますが、私立大学だと補助金の関連で教育課程編成に責任を負う組織を編成していることがあるかと思うので、そこで最終的には確認・決定していく大学も考えられます。

こちらについては大学の教学マネジメントやカリキュラムマネジメントがどうなっているのかも確認しながら、きちんと組織的に検討・決定していくことが重要です。

主要授業科目検討の際の質問・留意事項(私的メモ)

Q1 主要授業科目はどのぐらいの割合にしたらいいのか?

学位プログラムによるけど、卒業するのに必要な124単位全てが主要授業科目とは考えにくいです。

割合は大学として決めることはありませんので、第三者に今後説明できるように根拠や考え方をまとめることもあるといいと思います。

Q2 主要授業科目はどのように決めればいいのか?

基本は学位、DPからみてです。また今の専任教員が担当しているか主要授業科目であるは決め方として望ましくありません(今後非常勤をあてるときどうしますか?)

なお、主要授業科目にあたったときは、今後の認証評価などでは科目適合性(業績があるかどうか)も点検・評価を行うことがあります。

Q3 ゼミは主要授業科目にしていいのか?

演習やゼミを主要授業科目にすることは各学位プログラムで判断してください。なお、主要授業科目の場合は、DPやカリキュラムマップ・体系図から、ゼミはどのような知識やスキルを身に付けるかといった到達目標が同一であること、そのために同一の学修評価などをしているかも問うことがあります。

Q4 主要授業科目にしないと「なぜ、私の担当科目は主要授業科目でないのか」と主張する教員がいる

基幹教員は主要授業科目だけでが条件ではありませんし、主要授業科目以外が不必要な科目ではありません。

Q5 国家資格取得や教職などの学部学科は、免許・資格に必要な科目を主要授業科目としていいか?

主要授業科目は学生に学位を取得させるに当たり、当該学位のレベルと分野に応じて達成すべき能力を育成するために必要な科目群です。資格を取るのと、学位について密接な関係がある学科もありますが、資格課程の科目だから主要授業科目ではなく、学位の観点から検討してください。

Q6 現在、専任教員が持っている科目を主要授業科目にしていいか?

教員ありきではなく、学位プログラムの観点からご検討ください。