大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

大学や高等教育関連、法令の解説が中心のブログ

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IR(Institutional Research)

IRと大学職員⑥IRに関する会った人達との議論から

IR関係者(あえて担当者ではなく、関係者とします)と話をする機会が、それなりにはありまして、そこから疑問に思った事をいくつか書き出してみたいと思います。 ①「IRの(分析)事例を教えて欲しい」 以前にも書いたように思いますが、(分析)事例を聞…

IRと大学職員⑤模倣性・再現性と過程のアウトプット

(他大学の)IR室の職員と話をしていると、仕事が学内から認められて、様々なクエッションや分析依頼があるそうです。私立大学は専任であれ、併任であれ、IRに関する部署や委員会を立ち上げた所も多いかと思います。 そこでふと考えるのは、データに関す…

平成29年度私立大学収容定員増の傾向

平成28年6月28日に平成29年度からの私立大学等の収容定員の増加に係る学則変更予定一覧が公表されました。 平成29年度からの私立大学等の収容定員の増加に係る学則変更予定一覧:文部科学省 日本経済新聞にも次のように取り上げられています。 www.nikkei.co…

私論-IRを進める上で壁となりうるもの-

ここ数年、IRに関与している方々とお話する事が多く、IRという概念・用語が、補助金の要件となった事もあり、大学の(一部)関係者にはだいぶ普及してきたと感じています。 話をする中で、なかなかIRが進まないという話や現状をお聞きしますが、いくつ…

大学IRに難しい分析は必要なのか?

某大学のIR室の若手職員のAさんと某大学の法人事務局の職員のBさんと話をしている際に、Bさんから「IRだと統計学は必要なんでしょ?重回帰分析とか」と言われた事があります。(重回帰分析が難しいかどうかはここでは議論しませんが、統計学を学んだ…

大学職員が使用するIR分析ソフトとは

ここ2~3年、様々なソリューションについて「IRに活用できます!」といった売り込みがダイレクトメール含め増えている気がします。(IR室は別にあるのですが、何故かIR担当者様のDMが私に来ることが多いのです…) さて以前、IR担当者に関していくつか書籍…

IRを知らない大学関係者がIRの概観を掴む為の参考本

別のSNSで、「IRの本で初心者向けお勧めは?」と聞かれ、そういえばIR担当者として読んでおきたい本という記事はありましたが、IRを聞いた事がない人が何を読めばいいかは紹介した事がありませんでしたので、私の経験が基ですが少しまとめました。 今回、紹…

AIR(Association for Institutional Research)入会とメリットについて

IRについては、ブログで様々な観点から記事にしました。また個人の仕事や様々な諸事情からIRに関する文献を読む事が非常に多いです。 日本でIRに関する個人で入っているものは、大学評価コンソーシアムがありますが、諸事情によりアメリカのIRの団体…

IR室の業務や役割・ミッションとは何だろう~大学内部外部から求められているもの一例~

中規模小規模の私立大学は、私立大学等改革総合支援事業を皮切りに、IR室を設置した大学は少なくないのではないでしょうか。私自身が勤める大学も同様の状況ですが、IR室のヴィジョンをどうするかは暗中模索の段階です。 さて、それでもどうにかしないといけ…

多面的・総合的に評価する入学者選抜の妥当性の検証について考える~IRと連携の必要性~

昨日、出勤したら机の上にBetween6-7月月号 2015 No.262が置いてあり、特集が「動き出す入試改革~”多面的評価”の第一歩でした。 内容については、WEBにも直にアップされるので紹介はしませんが大枠をつかみ、追手門学院をはじめとした事例も紹介されていま…

5月1日という基準

大学に関わらず学校関係者であれば少しでも関係した事があろう学校基本調査の依頼が、今頃は学内で依頼がされ始めているのではないでしょうか。 <参考 学校基本調査> 学校基本調査-調査の概要:文部科学省 学校基本調査の目的 学校に関する基本的事項を調…

IRと大学職員④まずはデータマネジメントから

先日、こんな本が発刊されました。 大学版IRの導入と活用の実際 作者: 佛淵孝夫 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2015/02/09 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 佐賀大学のIRの取組みは有名で、大学評価コンソーシアムの…

IRと大学職員③大学職員がIR担当になった際に読んで欲しい本

近年、教育の質保証をはじめとした改革を進めるため、国は私立大学等改革総合支援事業を推し進めています。最近はこの事業の補助金をとるためにIRをやっているかどうかや、IRを担う人の専門性について加点になったりと状況がだいぶ変わってきました。特に専…

参加録 大学評価コンソーシアム「平成26年度IR実務担当者連絡会」

本日開催された大学評価コンソーシアム「平成26年度IR実務担当者連絡会」に参加してきました。大学や高等教育に関するシンポジウムでは、IRの発表があることはありますが、IRのみをテーマとした実務者向けのこのような会は私が知る限り、あまりないかと思い…

IRと大学職員②〜IRの定義から考える拒否反応〜

最近、IR担当者の方、それも私立大学の職員さんとお話をする機会が多いです。その中で共通するのは、IRを補助金の要件として設置はしたけれどどうしようという悩みがある事です。また職員としてどのようにIRに関わればいいのか?とも聞きます。アセスメント…

大学入試改革におけるIRの可能性について

このブログをご覧になっている人は、すでにご存知かと思いますが、センター試験廃止、そして大学入試改革の話がだいぶ進んでおります。(そして関連の答申が今月には出される見込みです) 大学教職員からすると、「センター試験廃止!もしかして当日業務とか…

アセスメントポリシーとは何?~アセスメントポリシーから変わる言いっぱなしの大学から、評価をする大学へ~

先日、平成26年11月14日(金曜日)に行われた大学教育部会(第31回)の資料が文部科学省のHPに公開されました。 大学教育部会(第31回) 配付資料:文部科学省 資料1の「職員の資質向上に関する論点」も非常に興味深く、大学職員のキャリアパスとして「学…

データ分析を行う際のソフトフェアについて~試しにBIツールを導入してみる~

IR担当者に関わらず、学内にある様々なデータをグラフ化したり、散布図を作ることが大学職員にはあると思います。 あとは、学籍番号を主キーにして、データを統合したりなどを行う事も多いのではないでしょうか。 その際にどのようなソフトウェア、もしく…

大学教育部会資料「大学教育の質保証の在り方に関する論点」~大学職員とIRの観点から考えてみる~

さて、平成26年10月7日に大学教育部会が開催され、その中の資料として、「大学教育の質的転換を促すための大学教育の質保証の在り方に関する論点(例)」があり、わかり易くまとまっていましたので、資料記載項目の「今後の検討事項」の項目の一部を紹介しつ…

大学職員とIR~職員がIRを関わる意味とは~

私立大学等改革総合支援事業でIRの組織(専任の教職員がいること)や委員会について、点数の配分がなされ、各大学でIR室を設置された大学もあるかと思います。 私が勤める大学も、IR室を設置して専任の教職員を置くことについて話は出ているようです。…

九州大学「大学IR人材育成カリキュラム」集中講習会に参加してきました

九州大学 大学IR人材育成カリキュラム 集中講習会に参加してきました。テーマは「学生の満足度、学習到達度をいかにとらえるかー教学ビッグデータ時代に向けてー」です。この講義は九州大学大学院共通教育科目として通年で行われているカリキュラムの圧縮版…

IRと大学職員~IR初心者が何を学んだか~

このブログを当時書いていた当時、私自身の業務の一つとして、各種調査の実施・分析・報告も担当していました。 学内のプロジェクト型で複数の先生方が担当し、事務局として参画する場合もあれば、簡単なアンケートであれば自分で分析・執行部の会議に報告す…