大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

大学や高等教育関連、法令の解説が中心のブログ

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大学の3つの方針の建前と本音

平成29年度(2017年度)から、大学は学校教育法施行規則により卒業の認定に関する方針、教育課程の編成及び実施に関する方針、入学者の受入れに関する方針、所謂3つの方針を定め、公表する必要があることが学校教育法施行規則に定められています。 第百六十…

大学10年間の今昔~ある大学職員の立場から~

大学に勤務して10年以上となりますが、ふと10年前を思い出すと、だいぶ大学を取り巻く状況や大学の中の様子も変わりました。今回、そういえば10年前を比べてこれだけ変わったよなというものをまとめてみます。 なお、この変化は大学業界全体の事ではなく、設…

大学のファシリティマネジメントとコロナ禍での変化

ファシリティマネジメントという言葉を聞いた事はありますか?施設管財系、財務や経営に関わっていないとあまりなじみのない言葉かもしれませんね。 公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会によれば、ファシリティマネジメントを次のように説明してい…

組織全体での調整の仕事の心得

自分が所属する部署内の話ならともかく、組織全体で何かを変える、新しく何かを行うとなると調整の仕事が重要になります。そもそも調整とは 調子を整えたり、ものごとの過不足などに手を加えて、つり合いのとれた状態、正しい状態にしたりすること。 "ちょう…

ST比の分母と大学教育の質の指標~旧題「IRと大学職員⑬ST比とその活用」~

大学は法令や社会からの要請により、大学のホームページなどで様々な情報を公開しています。そして大学にはいくつもの調査が依頼されています。藤原他(2019)による大学への調査の実態把握に関するパイロット分析では、事例大学に年間153件もの調査が来てい…

【私論】シラバスは変えてはいけないのか?~変更不可は文部科学省のせいなのか?~

2020年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の為に、多くの大学では対面授業から遠隔授業の対応を行ったり、おそらく6~7月から一部の授業については実施をしているでしょう。 さて、そこで聞かれるのがシラバスの扱いについてです。シラバスは学士課程答申の…

文部科学省や大学におけるデジタルトランスフォーメーション

2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、4月から当面は対面授業ではなく遠隔授業が行われています。 大学としては遠隔授業のために様々な設備を整備したり、人的リソースが足りないなどといった課題や、学生側もデータ通信量が厳しい「ギガ問…

大学の学費の考え方に関する公表について(リンクや学費の問い合わせや考え方のまとめ)

2020年度の大学の学費に関して、いくつかの大学が学費の考え方を大学等のサイト上で公開しています。 そこで2020年5月14日時点で大学のホームページに学費についての説明を掲載している、且つ検索ツール(ChromeのシークレットモードでGoogleで一か月以内に…

新型コロナウイルスにより、大学が今後検討することや変わるべきこと

新型コロナウイルスの感染拡大により、殆どの大学では授業を対面授業からオンライン授業などといった対応を行っています。 今は、現状の課題、特に学生に不利益にならないように教育や学生支援・経済的支援などを行う必要があります。 しかし、(いつになる…

大学の学費減免と学生支援について

新型コロナウイルス感染拡大防止にともない、殆どの大学では授業開始延期や、オンラインでの授業を実施しています。オンラインの授業については前学期が全てオンライン授業とする大学や、当面の間はオンラインで状況が落ち着いたら対面授業に戻そうと考えて…