以下の本を読了した。
●おそろしいビッグデータ 超類型化AI社会のリスク
著者は法学の研究者であり、ビッグデータがもたらす個人にふりかかるかもしれない危険を法律に基づいて分かりやすく説明している。
ビッグデータについては概要だけ説明されているが、概論書ではないため、ビッグデータについて知りたいのであれば、別の本が良いと思う。ただデータの危険性については十分理解できる本である思う。

おそろしいビッグデータ 超類型化AI社会のリスク (朝日新書)
- 作者: 山本龍彦
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2017/11/13
- メディア: 新書
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●「大学改革」という病ー学問の自由・財政基盤・競争主義から検証する
ずっと読もうと思ってた本をようやく手に取り読むことができた。最初、タイトルから大学改革への論考や批判が主かと思ったが良い意味で裏切られた。
単に大学改革に関する説明だけではなく、近年の大学の課題を背景や議論とともに解説して、提言が書かれている良書であると思う。また諸外国の高等教育や大学制度の歴史や特徴も概観しており、それらを大学に関わる職員の教養として知っておくにはコンパクトにまとまっており、おすすめである。
読了した時は、大学改革ではなく、外からの意見に対する大学としてのあり方を説いた正論という印象が非常に強く残っている。

「大学改革」という病――学問の自由・財政基盤・競争主義から検証する
- 作者: 山口裕之
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2017/07/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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