最近、高大接続などの仕事の関連や自分の子供は小学校で英語教育が始まるので、以下の本を読了しました。
想定された読者層が一般向けの為、今後変わる大学入試の議論や英語の民間検定資格導入についてだけではなく、どのように英語の入試が行われるようになるか、何を勉強したらいいか、事例などが多岐にわたって書かれています。
英語教育に関する論説ではなく、概要を知るには良い1冊でした。この本は仕事でというより、子供の英語教育はどうしようと悩む親の立場で読むものでしたね。
検証 迷走する英語入試――スピーキング導入と民間委託 (岩波ブックレット)
- 作者: 南風原朝和
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2018/06/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は、今までの英語入試改革について国でどのような議論が行われているか、高校から見た問題点や民間試験の課題などについてが書かれています。
高大接続改革がメインであり、それに対する問題について多角的な視点から述べられています。これは一般向けというより教育関係者向けの本ですね。
新書なので一般向けの本としていいのだと思いますが、内容はかなり充実しています。英語教育の改革の歴史から、グローバル人材、小学校の英語教育、大学入試、英語の学習方法などです。また、英語教育の課題についてもふれていますので、子供に英語学習をさせる時の参考にもなりました。
1冊目に紹介している「全解説 英語革命2020」を合わせて読むと、英語教育の課題や今後どうしたらいいかについて、ぼんやりと分かる本です。
この本は大学の英語教育の中で教室外学習として多読に取り組んだ結果を分析したものです。多読についての習熟度の効果や読む速度に対する効果についてまとめられています。この本の対象者としては、大学関係者向けですね。
子供を持つ親としては1冊目と3冊目だけ読んでおけばいいかなとは思いますが、大学関係者で高大接続や一般教育について仕事をしている人は一通り目を通しておいてもいいかと思います。