私立大学に勤務されている教職員で、私立大学等改革総合支援事業の結果で様々な思いがあり、そして関連する補助金等の申請作業等で忙しくされている頃ではないかと思います。
さて、今回も私立大学等改革総合支援事業についてです。前回はタイプ1について詳しく見てみました。
平成26年度私立大学等改革総合支援事業タイプ1 設問毎・回答毎から見る傾向について - 大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ
選定状況については、文科省のHPに詳しく載っているので、特にここで言うことはありませんが、少し視点を変えて昨年と今年を比較してみました。
表及びグラフの申請校及び選定校等の数値は、文科省のHPより引用
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/002/002/1340519.htm
平成25年度 | 平成26年度 | H25選定 H26選定 |
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申請校数 | 選定校数 | 選定率 | 申請校数 | 選定校数 | 選定率 | ||
タイプ1(教育の質的転換) | 727 | 255 | 35% | 706 | 314 | 44% | 185 |
タイプ2(地域の発展) | 540 | 157 | 44% | 499 | 155 | 31% | 99 |
平成25年度はタイプが1~3、平成26年度はタイプが1~4となっている為、タイプ1の教育の質的転換とタイプ2の地域の発展のみを作表しています。
(※私立短大等を含む数値です)
タイプ1・2とも申請校数は微減となっていますが、タイプ1では採択が若干増えています。
続いて、採択校リストをデータに落とし込み、H25にタイプ1あるいはタイプで採択され、H26も同様にタイプ1あるいはタイプ2に採択されている大学数を出してみました。(※タイプ3以降は、H25とH26で異なる為、比較せず)
○平成25年度タイプ1に採択、且つH26にもタイプ1に採択された大学は185大学、平成25年度タイプ2に採択、且つH26にもタイプ2に採択された大学は99大学でした。
○割合にするとタイプ1ではH25にタイプ1に採択された72.5%の大学がH26にも採択されている。タイプ2では63.0%の大学が採択されている計算です。
これは、H25年度の結果やH26年度は説明会から申請要件の基準日まで日数があったことから、様々な改革の取り組みを進めることができた結果ではないかと思います。
さらにH25・26ともタイプ1・2に採択されている大学は、53大学あります。
またH26にタイプ2で採択され、COC(H25/H26)にも採択されている私立大学は21大学です。(※COCのH25年度の採択数は17大学(短大含む)、H26年度は17大学(短大含む))COCは2年間で私立大学等は30大学以上採択されています(国立大学の採択が多いですが)
個人としては、COCに採択される大学であればタイプ2の要件はだいぶ満たせると思うのですが、寧ろ地域に志向する大学としてCOCに採択されているので、タイプ2は取れなければならないといえると思います。
各大学がいつ何の補助金に採択されているかは、データの統合中ですが、先日結果が出たもののみ今回記事にしました。データはもう少し精査が必要ですが、今後記事にしていきたいと思っています。