ブログやツイッターで隠してはおりませんが、私は色々とご縁があり、転職して大学で働き、気づいたらブログを書き、色んな仕事をして、だいぶ経ちました。
また周りにも転職して大学で働いている人が多いのですが、自身も含めて、前職の価値観がどうしても残っていることがあります。
ただそれは組織にとって良い影響かというと必ずしもそうならないわけで、これどうなのだろう?と思ったことも日々あるのです。
勤務時間の価値観
自分自身だと前職では大手企業の営業だったのですが、営業は18時までは外営業、そこから内勤で見積もりなどを作る。営業は夕方まで帰ってくるなと副支店長の鶴の一声があった支店で働いていました。そうすると帰宅は19-20時で早いほうになる訳です。
そうすると、帰宅する時間が早いというのはどうしても居心地が悪いというか、早く帰ってもいいのだろうかと思う事もありました。これはプロパーであっても、若い頃は残業で遅くまで残っている人は同じような価値観を残している人もたまにいますね。
この価値観自体は、自身にも周りにも良い影響はありません。定時で帰宅することは推奨すべきことであり、部下がいればそのようにマネジメントしなければなりません。
また間接的に「自分は仕事ができる、何故なら若い頃は夜遅くまで残っていた」と周りに言うのも似たようなものです。
前職がどうだった、若い頃はこうだったというのは知見でもない限り、何の役にも立ちません。特に勤務時間長さの評価という価値観はすっぱりと捨て去り、いかに仕事の質を高めて定時で帰宅するかを考えるべきなのです。
相手に無理を強要していないか
昔はプロパーの職員は社会を知らないから、外部の業者に対して横柄な態度を取る人がいるという話があります。確かに昔はそういう人はいたかもしれません
ただ新卒には限らない話であって、中途採用であっても、前職の価値観の故か、それを依頼するのは無理があるのではないかという事例をたまに見聞きします。
周りから見ていると「過去に同じような仕事をしていたのだから、取引先に無茶な依頼内容はしないのではないだろうか?」と思う事もあるのですが、もしかしたら当人は「自分はここまで出来た、やったことがあるから、それを求めて当たり前。」という考えがあるのかもしれません。
でもそれは相手先と自組織にとって、いい影響を与えるのかは甚だ疑問ではあります。関連するステークホルダーにも利益になるように(もしくは不利益にならないように)一緒に考えていくことが必要であり、自身の経験からここまで出来るだろうというのは一度すっぱり捨て去るべきなのではないかと感じます。
終わりに
大学には学生や教職員以外にも様々なステークホルダーがいます。例えば、取引先なども大事なステークホルダーです。また大学には多少の補助金、税金が入っており、大学には公平性と透明性が求められます。だからといって、相手に利益度外視の事をさせるのはどうかと思う訳です。
また外部業者がいくらでもいると思うのは間違っています。公的な機関であれど、無茶なことばかりやっていれば、取引をしてくれるところもなくなってしまいます。
転職して、働きやすくなったからといっても自身がブラック企業の体質や呪縛から逃れられてないかもしれませんので、日々自身への問いかけが必要だなと思っています。