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組織名記載の並べ方~ある組織の一例として~

先日、他部署の若手から「書類を作る際に、組織(学部)を一覧にするのにどのような順番で組織(学部)名を並べればいいか」と聞かれました。

大学の場合は、書類で学部の順序に関しては適当に並べると後でお話をいただく事もあります。でも、一部署にいると全体への各組織(学部)に向けての発信文書を作る機会もあまりないし、若手職員だとそういう事を知る機会も少ない可能性があるかもしれません。

ただ、これは組織文化によって異なったり、明確に規定されている所もあると思うので、今回はある大学の例として、まとめてみます。

大学の学部の並び順

大学において、学部の並び順を変える事はあまりないですが、きちんとしておかないと「何故、うちの学部があの学部より下に書いてあるのか」とお叱りを受ける可能性があります。

慣れてしまえば、なんてことのない事ですが…。

例えば、下記の表のような学部構成の大学があるとしましょう。この大学は架空ですが、東京・名古屋・大阪にキャンパスを持ち、7学部あります。また各学部と設置年やその学部の種類は表のとおりとします。

この表では学部が名前順(アルファベット順(日本語であればアイウエオ順))ですが、果たしてこれは最適な並びでしょうか?

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また他にもこんな学生数順などはどうでしょうか?

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原則の並べ方

今の仕事上では名前順や学生数順は、殆ど使う事はありません。このような場合、原則の並び順として、学則や設置年に従う事としています。

※学則とは在籍者の修学上で必要な事項を定めた規則であり、大学では最上位にあたる規則

学則では、設置年順に学部が記載されていますので、事例大学で表すとこんな感じになります。

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同一年度に設置された学部の場合は、キャンパスや学部等の設置経緯(改組であれば、前身の学部は何か)で決まる事があります。

例えば学部長の名前を7学部書くときは、学部長の先生の役職や年齢をあまり考慮せずに学部の設置年順に並べています。

例外的な並び順

基本の並びは設置年順なのだけど、大学で全学生に対して行う調査や試験等の結果報告書を作る時だけは、違う並び順を取ることがあります。

例えばこんな感じです。

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これはキャンパスごとに設置年で並べました。この場合は、調査で大学の施設についての報告書を作るときにこのようにしています。

施設系はキャンパスでまとめないと非常に分かりにくいのですよね。ただこの場合は、小さくそっと「設問内容を見やすくするために、学部の並び順を一部変えています」というような添え書きを書いています。

またあまり表に出す事はありませんが、学部の種類ごとにして調査結果を見比べる事はあります。

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ただこういうのは、後で燃え上がる可能性があるので、表には出さない・出せないですね。