2019年6月19日(水)から三日間に渡って、東京ビッグサイト青海展示棟で行われている第10回学校・教育 総合展、EDIX(エディックス)を見てきました。
この展示会は第10回教育ITソリューションEXPOと第2回学校施設・サービスEXPOの2展で構成されているイベントです。
毎年参加しているイベントですが、今年は特にプログラムや電子黒板などのブースが多かったように感じます。また2020年の教育改革を押し出した初等教育や中等教育向け展示も多かったです。
ただ電子黒板やIT機器、ソリューションは毎年見ているのであまり面白みはないのですが、一通り見て回ってこれは面白いな、予算や補助金があれば購入や導入を検討してみたいなと感じたものを紹介します。なお、写真が撮れなかったものはパンフレットで紹介します。
SNOW HUT(スノーハット)
株式オカムラで展示されていたのはスノーハットと呼ばれるセミクローズドなワークスペースのユニットです。1人、もしくは2人用のユニットが選べますが、吸音素材が壁に使われていて声が外に漏れにくくなっています。
こういうユニットは昔は吸音素材のみのものがあったのですが、中で何をしているかが分からないという問題もあり、扉が透明・半透明だと非常に使い勝手が良さそうです。
ただ防災上、天井は空いていますので周りは静かだと中の話が少し聞こえてしまうかもしれないとの事でした。2人用は少しゆったり作られているので、少し狭いですが4人ぐらいは座れそうでした。上を閉じてしまうとスクリプラーの関係ですね。
また㈱オカムラではこのような机もありました。1人用の机ですが、天板があがり立ちながらでも使える仕様です。
静電吸着式ディスプレイボード エスクリップ
株式会社クリエイティブトレーディングの静電気で紙を張れるボードです。写真はホワイトボード式なので、ラーニングコモンズや教室の壁につけるが良さそうです。
ホワイトボード式で1820mm×910mmで45,000円です。静電気はアタッチメントをつけ、それに乾電池が入っていて、そこから静電気を発生させます。(仕様書では電池は半年は持つそうです)
ちょっと残念なのがホワイトボードの商品はプロジェクターに対応していない事でしょうか。投影すると反射してかなり見にくいと聞きました。
なお、オフィスや家庭用に既に販売されている下記の大きいホワイトボード版をイメージするのがいいかと思います。
大学の授業計画
中央コンピューターサービス株式会社が出している時間割編成システムです。Excelやホワイトボードではなく、直感的にドラッグドロップで時間割が組めるようになっています。また相乗り科目などにも対応しているとのことです。
複数キャンパスがある場合はそれぞれで運用しないといけないのと、履修モデル通りに履修できるようなチェックは大学側が科目ごとに条件付しないといけないとの事でした。
履修モデルが増えると、時間割は履修モデル通りにきちんと履修できるようにするのが最低限だと思いますので、ここが対応するともっと使い勝手いいかなと思います。もう少し痒いところに手が届くといいと感じますね。
49型スマートテーブル
どこの会社か忘れてしまったのですが、久々にこういう製品を見ました。アクテイブ・ラーニングが流行っていたときはこういうテーブルありましたよね。
ただ当時の製品と違って、画面に触ってみると反応ははるかにいいですし、色んな使い方はできそうです。電子黒板を横にしただけとも思わないでもありませんけど。
マイカー・プロ
株式会社映像センターが取り扱っている小さな拡声器です。利便はストラップで首からぶら下げられる所ですね。それでも声はきちんとひろってくれます。例えばオープンキャンパスの学内ツアーやイベント時に活躍しそうです。値段を聞くと3万程度との事でした。
また同社にはこんな電子黒板がありました。カメラも一体型でZOOMなどにも対応しているそうです。電子黒板としての反応も上々で付属のペンを使うと黒板に書いているのとあまり変わりませんでした。
終わり
仕事柄、あまり大学のシステムは関わらないので、製品系が多いですね。またこんなのもあります。今回は展示場がビックサイトから青海展示棟になりましたが、展示している会社も変わらずに多いです。だからこそ電子黒板など、沢山展示されている製品はどう違うかがあまり分からなくて、あまり見てはいません。一方、遠隔会議や講義収録はあまりなかったなと感じます。
あと気になったのは大学のIRに訴求する会社がほとんどいなかったですね。高校IRと書いてある会社がありましたが、IR関係者なら知っているあの会社でした。