最近、大学のホームページもスマートフォンやタブレット、パソコンなど画面サイズに依存しないレスポンシブデザインが増えています。
ひと昔前は、スマートフォンでHPを見るとパソコン版と同様の見え方で非常に情報が見えにくい時もありました。
ただレスポンシブデザインになるとスマートフォンやタブレットに適したデザインが表示されるので、HPが非常に見やすくはなっています。(ただし情報を探しやすい、得やすいかどうかはデザインだけではなく、サイト構造もあるかと思います。)
おそらく各大学では、大学HPにはどの程度アクセスがあるか、どのような端末でアクセスされているかは担当部署が把握している事でしょう。例えばsimilar webを使ったおおざっぱな数字ですが東京大学のアクセスはこんな感じだそうです。
(similar webの無料版ではおおざっぱではありますが、他のサイトのアクセスなどを調べる事が出来ます。ただし本ブログのような小さなブログは調べる事は出来ません)
これを見ると、東京大学のHPは一度アクセスすると約4分はHPを見てもらえる事や、アメリカやインドからもアクセスがあるのが分かります。
なお、本ブログはパソコンからのアクセスが約6割、モバイルが約3割、タブレットが1割、海外からのアクセスはアメリカからが数パーセント、他はイギリス、韓国、ブラジルなどからも若干あります。
また大学のホームページですが、最近はSSL化の対応も課題ではありますね。
大学時報 小特集「大学Webサイトリニューアル」の立教大学の事例
さて大学時報(No.384,2019年1月号)の小特集で「大学Webサイトリニューアル」が組まれています。大学HPの特集をこのような冊子で特集するのは珍しいなと思います。
この特集を読んでみると、立教大学の公式サイトのリニューアルの事例が非常に興味深い内容です。
簡単にまとめると、立教大学のHPリニューアルは、単にレスポンシブデザインの導入ではなく、大学Webサイトを対外向けとし、学内向け情報は学内向けサイトに別途集約し、分かりやすくしていることです。またコンテンツ重複などの確認を行い、トータル的なHPのマネジメントをされています。そしてHP改善の成果として受験生の資料請求が66%アップしているとの事です。
大学ホームページが受験生獲得に訴求しているケースとして参考になる事例ですね。
一大学職員が大学HP更新の際に気を付けていること
さて、大学のHPにアクセスした時にどれぐらい滞在してもらえるか、一つのページを見て、さらに他のページにどれぐらいの人がアクセスしてくれるかは、広報担当者としても気になる所だと思います。
ただ大学によっては、各部門部署の各ページはその担当部署が更新する事もあると思います。私も自分の担当する業務の大学内のページは自身で更新しています。その時に注意すべきなのが、モバイルの事をきちんと考えているか。読みやすいかどうかです。
例えば本ブログもそうですが記事を書く際はパソコン版で閲覧した際に適度(3~4行)に改行をするように心がけています。ただし改行しすぎた場合、スマートフォンだとスクロールが面倒になってしまいます。たまにスクロールし続けないと文章が出てこないサイトがありますね。
また大学の事業報告でブログに記事をアップする時もありますが、画像は極力軽くします。スマートフォンのアクセスが多くなっているので、あまりにページが重いと見る気がなくなってしまします。
例えばGoogleのモバイルサイトのスピードチェックを東京大学、近畿大学と弊ブログでやってみます。
まずは東京大学です。
次に動画が使われている近畿大学です。
最後に本ブログです。
このブログもあまりモバイルに特化して記事を書いている訳ではありませんが、要改善が出ているのでモバイルだと閲覧は厳しいかもしれませんね。
さて、スマートフォンの人でも快適に見られるように、最近は画像ファイルについて1画像ファイルで30kb~80kb程度にしています。
ただ1大学職員の大学HPの一部をいくら色々をやってみても、焼け石に水の時もあります。今後は大学HP全体で戦略を立てる必要があると思っています。