平成30年2月5日に私立大学等改革総合支援事業の選定結果が文部科学省のHPに掲載されました。
なお、同様に私立大学等経営強化集中支援事業の結果も公表されております。
さて、私立大学等改革総合支援事業は平成29年度はタイプ1(教育の質的転換)、タイプ2(地域発展)、タイプ3(産業界・他大学等との連携)、タイプ4(グローバル化)、タイプ5(プラットフォーム形成)の各事業がありますが、それぞれの詳細は文部科学省の私立大学等改革支援事業のページをご覧下さい。このページには得点分布、大学規模別の選定状況、都道府県別の選定状況が掲載されておりますので、本ブログでは複数選定された大学数はどのぐらいかを概観してみます。
資料は本選定結果の選定状況の大学一覧の資料を活用しました。よって、短期大学等も含んだ数字になり、全体で473校となります。まずは、複数選定された大学がどれぐらいあるかを見てみましょう。
下記の表は、「タイプ1~4」もしくは「タイプ1~5」の中でいくつのタイプに選定されたのかを出しました。
上記表を見ると約半分が複数のタイプに選定されているのが分かります。これをもう少し詳しく出したのが下記の表です。
3つ以上の選定となると、殆どがタイプ1に選定されている事が分かります。最後に4つ以上のタイプに選定されている大学名を挙げておきます。長崎国際大学のみが全てのタイプに選定されておりますが、タイプ1~4に選定されている大学も5つあります。
さて余談ですが、文部科学省の平成30年度の予算案を見ていると改革総合支援事業の採択数がだいぶ減るようです。
平成30年度は項目や点数配分も変わるのでしょうが、今年と同様と仮定するとタイプ1は80点半ばはないと選定されないかなと思っています。今後どうなるかは動向があればまとめていきたいと思います。
最後に1つ気になった点について、本事業の委員長所見で私学事業団への期待とありありますが、平成28年度は「 昨年度に選定された大学等に対する現地調査の結果も踏まえつつ、調査票に記載された取組の実施状況を確認するなど丁寧かつ有効な現地調査を継続し、国費の配分方法として疑念を持たれることがないようにすること。」とあったのが、平成29年度は「国費の配分方法として疑念を持たれることがないよう、調査票に記載された取組の実施状況について、従前から実施している選定後の現地調査に加え、選定前の根拠資料の確認や、学校法人における申請に係る責任体制の明確化を通じ、審査チェック方法の見直し・強化を図ること。」と記載されています。このあたりは次年度どうなるのでしょうか。