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教育や大学の現場における負の言葉の影響~Fランクや「~できない」という言葉~

大学のランクを示す言葉として「Fランク」という言葉があります。この言葉は、例えば合否判定ができないボーダーフリー(BF)からFランクという言葉が出たとも言われています。

そしてこのFランクという言葉を試しに検索してみると、Fランクの大学はここだというサイトから、Fランクの学生は〇〇だというように、「Fランク」という線引きを行い、この大学や学生など様々な面のイメージをつけさせるようなページもあります。

ただ大学は企業やマスメディアが大学情報を収集・加工し一定の評価を行う市場型の評価にもさらされており、一定層で区切り、それについて大学外からある区分けをされ、評価され、批評されるのはしょうがない事なのかもしれません。

ただ、非常に気になるのは大学あるいは教育関係者から出る言葉で「Fランク大学はこうだ」とか「ここに来ても、君たちには〇〇出来ない」といったものがあります。

そしてこのような言葉は、発信者のまわりにいる学生・生徒や教職員に深くしみこみ、良い影響を与えないのではないでしょうか?

例えば国家資格取得を取る為に入学してきた学生・勉強しようと思っている学生に「君たちはこんな大学に入っても、国家資格の試験は通る事ができないよ」と言われたらどうでしょう?もしその言葉を入学時に教職員から言われたら、その言葉を聞いた学生は勉強のやる気がなくなってしまうかもしれません。

教育や大学に関係する人が公的な場での発信や学生や生徒に呪詛みたいな負の言葉を投げ続ける事は、それを現実にし、自分達の首をしめているのはないだろうかと感じます。さらに頑張っている学生・生徒や教職員に対して否定している感もありますので、周りにいたら見過ごせるものではないなと思うのです。