大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

大学や高等教育関連、法令の解説が中心のブログ

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ブログのメリット、信頼性、専門性

最近、某会のイベントに大学職員のブロガー・ツイッタラーとして、座談会の中でお話をする機会を頂戴しました。某会では実名でもお話をし、匿名でもお話をするというちょっと変わった経験でしたね。

座談会ではブログやツイッターをやる事についてもお話をしましたが、今回はきちんとブログまとめておこうと思います。

何故、ブログを書いているのか

このブログは2014年2月が一番古い記事なので、2020年10月時点で約6年半になりました。ブログを立ち上げた当初はまさかここまで続くとも思っていなかったです。

そもそもこのブログの立ち位置というか目的は次の2点です。

  • 自分の仕事用のメモ
  • 部下へ知識や業務を教える時のまとめ

このブログでは高等教育や私自身が興味ある事についてまとめる事が多いです。これは仕事で上から大学外の状況や高等教育政策の説明を求められたりするので、その説明用メモの大元として整理したものが本ブログの記事となります。一度アウトプットをしておくと、説明することが体系化され、何を重点的に話をすれば明確になるのですよね。

また部下へ知識や業務を教える時のまとめですが、法令とかは検索してたまたま本ブログの記事を見てくれるといいなと思って、記事を書いています。これらは結果的に大学職員や教育関係者が対象となっているようです。

一部の記事は大学で働いている人関係なく読んでいただいていますし、大学職員のみならず、大学教員の先生方も読んで下さっているとも聞きます。

ブログを書くメリットとは何か

「ブログ書いていて良い事あるの?メリットあるの?」と聞かれる事もありますが、アウトプットする場があるという事は、自身の知識の定着に繋がりますし、自身の糧となるようなお話を頂戴する事もあります。

例えばブログを見ていただいて、ある大学からSDの講師に呼んでいただいた事もありますし、大学マネジメント研究会が発刊する月刊「大学マネジメント」に本記事を転載いただいた事もありました。またブログ・Twitterを通じた縁で、他大学の先生にご指導をいただたり、共同で研究をやる仲間にも恵まれています。

なお、「大学マネジメント」の転載はブログ名ですが、SD講師も含め、実名を明かす場合もあります。

ブログを書くデメリットとは

デメリットはそう多くはないと思うのですけど、時間がかかる事が一番でしょうか。資料や先行研究のリサーチから、読み込み、ブログ記事執筆まで数日~数週間かかることもあります。(ただ時間をかけた記事が読まれる訳ではなく、勢いで1~2時間で書いた記事が読まれる事が多いのはブログの面白い所です)

そうすると土日とかにも作業が必要なわけで、ブログ執筆当初は家族から「こいつは何をやっているのか」という目で見られる事もあります。

ブログの信頼性

このブログは匿名でずっと書いています。同業者の中には実名でブログを書いている人もいますが、自分は実名でやる事もないでしょう。そこで気になるのが匿名ブログに申請性があるのかどうかという事です。

このブログの記事は可能な限り公開情報を用いて、そのリンクをつけています。もしくは公開があまりされていない情報でも同業者であれば同じ情報を得る事が出来る情報を使用しています。それでもこのブログは信頼性がある媒体かというと、自分ではそうとは言い切れません。

またどこかの記事をコピペするのではなく、自身の体験や解釈も入れるようには心掛けています。

信頼性が欠如したブログとは何か

さて、最近は出典が明らかではない情報を出したブログも見かけます。匿名ブログは信頼性があまりないと思うのに、出典が明らかではない情報を毎回出す時点で信頼性があるかは甚だ疑問であると考えています。 

また出典を明らかにしても、引用をこえて転載レベルの記事があるブログも著しく信頼性に欠けます。これは大学で教わる最低限の事です。

ブログという媒体は、昔は日記みたいなものが多かったのですが、最近は副業解禁のブームもあって、有益な情報を発信するツールみたいな位置づけとしているブログや、数行置きにがっつり広告があるブログ、どんな記事でも結論はアフィリエイトみたいな記事も増えてきたなとも感じます。

ブログは好きな事を書けばいいと思うのですが、間違った情報を指摘されても訂正しないのはどうかと思うのです。

ブログを書く人のバイアスの問題

ブログの信頼性を考える上で、ブログ執筆者の立場や考え方によるバイアスがあります。自分のブログ記事の構成として、事実+自分の意見で記事を書きます。また以前作ったマインドマップなどは自分の知識や「ここは重要だろう」といった価値観で作成をしています。

つまり、記事のネタを選ぶとき、執筆する時、何か意見を書くときはどうしてもバイアスが入っています。ブログではそれもいいと思うのですが、読む側は「書き手の価値観によって記事が書かれている」という事の理解は必要だと思います。

ブログの専門性をどうするか

このブログの記事の一覧だけでも見てもらうと、大学関連、しかも教育や補助金の事を多く記事にしています。一方、学生支援や財務、国立大学や公立大学の事は殆ど触れていません。

これは自分自身が学生支援は殆ど関わった事、私立大学に勤務しているので国立大学や公立大学は聞いた話でしか知りません。その為、どうしても私立大学、しかも大学規模や立地に偏った話になってしまいます。

そこでいつも注意している事がブログの専門性についてです。自分は分からない事、想像の限界を超えている事、妄想などは記事にしないように留意しています。また先ほどの信頼性の話とも繋がりますが、どこまで専門性の程度を気にするか、専門性を担保するかは、自分自身で高めていくしかありません。特に匿名ブログの専門性なんて、どういう経歴や知識を持っているかが分からない以上、砂上の楼閣みたいなものです。

もしかすると貴方の上司や同僚、部下がこのブログを運営しているかもしれません。あの仕事が出来ないオッサンと揶揄していた人物が実はこのブログを書いているという可能性が0ではないです。

信頼性も専門性も、記事の積み重ねであると思っています。ブログ自体は自分の為もありますが、せめて同業者からも信頼があり続けるブログの1つではありたいと思っています。

ブログの引用と転載について

最近、ブログを引用する際は執筆者(ブロガー)に事前連絡をして欲しいという記事を見かけました。しかし、ブログは広く公開しているものであり、適切な引用の範囲であれば連絡しなくてもいいと考えています。

本ブログは引用したら該当記事のリンクを貼っておいてくれれば、嬉しいなと思うレベルです。例えばはてなブログであれば引用されるとこちらに通知されますし、他のサイトでもGoogle サーチコンソールを使って確認する事も出来ます。

終わりに

ブログを書くという事は自分のアウトプット能力との相談です。実名で文章を書いている時期はブログは書く気になりません。またインプットや思考をしていないとブログを書こうという気すらなくなります。

ブログを長期間続けている人(特にほぼ毎日ブログを書いている人)は常にインプットと思考、アウトプットをし続けているのでそれは単純に真似できない点ですね。