大学で働くと自分が所属する組織のFDやSDだけではなく、学外団体や横との繋がり、有志によるセミナーや研修が多くあります。
例えば、国立大学協会、公立大学協会、、日本私立大学連盟や日本私立大学協会の研修、大学コンソーシアムの研修などがあります。また分野別の教学・学生支援・就職・IRなど研修も主催団体や主催者は様々ですが実施されています。
私自身も仕事あるいはプライベートでセミナーや研修に参加する事もあれば、学内外で研修等を企画したり運営として参加する事もあります。また若い頃は色んな大学外のセンナ―に参加していましたが、最近企画や運営側も経験するにつれて「問題だなとか、これはどうだろう」と色々と思う事があります。
1.学内の参加(出席)者調整が済んでいない
学外の団体がセミナーや研修の情報は、大学への郵送物、メール、HP等で周知されることが多いです。そうすると大学内の様々な人がセミナーや研修の開催案内を目にします。
セミナーや研修の中には、同一大学からの参加者数を制限しているものもあります。参加者数が制限されているのに、学内で調整もせずに個人でセミナーや研修に申し込み、大学として他に参加させたい人が参加出来なかったというケースがあります。
大学で何名までの参加と決まっている時は、学内で事前に調整をしてほしいです。
2.参加証明だけを欲しい参加者
これは最近の問題だと感じています。平成30年度の私立大学等改革総合支援事業の関係か、IR担当者が研修を受ける事が点数化されました。またSDに関しても専任教職員全員が参加しているかどうかが点数化れ、SDは学内だけではなく外部研修でも参加に該当する事となっています。
最近、非常に気になるのが研修の参加・受講証明だけに拘る人がいる事です。私の主観的な見方ですが「取り合えず研修やセミナーに参加して最後に受講証明に印をもらって帰る」という印象の参加者をたまに見かけます。
参加したい・その話を聞きたいのに、参加者数が限られている研修で参加できない人もいる研修も少なくありません。受講証明目的では非常に悲しい事ですので、主体的に何かを学んでほしいと感じるのです。
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3.参加対象ではないのに参加するケース
これは私自身も気を付けないといけないですが、初任者向けなのにどう考えてもベテランで素人質問をするケースありませんか?
ワークショップ系の場合は班分けなどで初任者とベテランが一緒にならないようにと企画側でも配慮する事もありますが、たまに頭を抱えてしまう時があります。せめて参加申し込みをする前に、主催者側に一言相談が必要かもしれません。
4.想定を超えるドタキャン
セミナーや研修を企画すると、申し込みの1割程度は欠席するだろうと見込んでいます。欠席は、悪天候や公共交通機関の状況、やむを得ない事情などによって、どうしても参加できない場合があります。
ただセミナーや研修に申し込んだはいいけど、仕事で行けませんというのが多くありませんか?
参加申込の締め切りがあるから、取り合えず申し込みだけして、仕事の調整がつかなかったら行けないと連絡するのだとしたら違和感があります。(もちろん急務で行けないケースがある事も承知しています。)
終わり
最近、気になるのは2の参加・受講証明です。そもそも私立大学等改革総合支援事業では根拠資料例は研修の受講証明がありますが出張報告書等でもいいと解釈しています。単に補助金獲得の為に研修に参加して証明書をもらおうとするのは、いまだに違和感が消えません。