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2021年度開設及び2022年開設を目指す専門職大学について~過去の傾向と入学定員~

2017年度に出来た専門職大学は2019年度からいくつかの大学が開設されています。

www.mext.go.jp

今までの傾向は下記のリンクで書いておりますが、最新の情報をふまえて、専門職大学の状況についてのメモとなります。

<参考>

www.daigaku23.com

2017年~2020年の専門職大学の申請と認可一覧

まずは2017年から専門職大学が申請され、認可されているのかを概観してみましょう。

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オレンジ色がついている専門職大学が新たに認可されたものです。表を見るとわかることですが、少しメモだけおいておきます。

まず全体の傾向ですが、専門職大学は今まで29大学の申請がありましたが、11大学もの取下げがあり、開設に至るまで決して多くはない事がわかります。

また2019年に申請をし、2021年開設を目指していたビューティアンドウェルネス専門職大学は令和5(2023)年4月の開学を目指し、令和3(2021)年10月に設置認可申請に向け、設置構想中との事です。

【大切なお知らせ】令和5(2023)年4月開学に向けて設置構想中|ミスパリ学園 ビューティアンドウェルネス専門職大学

名古屋国際工科専門職大学及び大阪国際工科専門職大学

日本教育財団が設置する専門職大学になります。2020年4月には東京国際工科専門職大学が開学していますね。東京・名古屋・大阪国際工科専門職大学がこれでできるわけですが、もともと2017年には国際工科専門職大学として、地域ごとに学部を分けて設置する構想で申請をしていました。なお、これで日本教育財団の専門職大学は7大学となります。

いつも不思議なのですが、ここは1つのビル、例えば新宿のコクーンタワーに専門学校、専門職大学、大学(通信制)を詰め込んでいて、施設の共用とかどうしているのでしょうか。また必要な校舎面積もどのようになっているのかも気になります。(設置認可が通っているので問題ないという判断だとは分かります)

かなざわ食マネジメント専門職大学

いくつもの専門学校をもつ学校法人国際ビジネス学院が開設する専門職大学となります。この法人は2017年の申請で金沢専門職大学 職業経営学部で申請をしていましたが、改めて食マネジメントで申請を行い、2021年度に開設がされます。

ただし入学定員40名と小規模な専門職大学です。

和歌山リハビリテーション専門職大学

2018年に専門職大学 和歌山国際厚生学院として申請をしていましたが、再度申請を行い和歌山リハビリテーション専門職大学として認可されています。

学部名が健康科学部であるため、関連分野の学科であれば学部名を変えずに増やせそうな印象があります。

国際観光芸術専門職大学

ここはニュースになっている事が多い大学ですね。学長が有名人であることも関係しているかと思います。公立大学ですが、この分野がこのコロナ禍においてどう影響するのでしょうか。

またホームページを確認すると、1学部1学科ですが学位が「観光学士(専門職)」と「芸術文化(専門職)」があるので、学位プログラムが2つあるようですね。

開志専門職大学(アニメ・マンガ学部)

この専門職大学は事業創造学部と情報学部は既に開設しています。この2つの学部の申請する時もアニメ・マンガ学部も申請していましたが、改めて申請をし、認可を受けています。なお、一緒に申請している国際観光学部は申請取り下げをしています。

【重要なお知らせ】国際観光学部(仮称)の設置認可申請取り下げと アニメ・マンガ学部(仮称)の審査継続についてのご報告 | 【公式】開志専門職大学

2022年開設を目指す専門職大学について

2022年開設をするために2020年に申請をする必要があり、その状況が2020年11月12日付で公表されています。

令和3年度開設予定大学等一覧:文部科学省

今回、専門職大学として再チャレンジのモビリティシステム専門職大学と専門学校を抱える茨城の学校法人筑波学園がアール医療専門職大学の申請をしています。

保健医療系は専門職大学として認可されたのは申請数の半分強といったところでしょうか(ただし日本教育財団の3校があります)

ただ専門職大学等の審査結果について:文部科学省のように示されているものや、今までの設置認可での留意事項から、ある程度は対応できるかと思うのですよね。また必要なのは大学の制度を理解することや、専門学校の申請をするのではないという理解が不可欠ではないでしょうか。

ようは専門学校の延長が専門職大学ではなく、大学にふさわしいものにしないといけないという事ですね。

今まで専門職大学が出来て、入学定員はどうなのか?

専門職大学が出来ると、大学進学を考える受験生の奪い合いになるのではないかという話が専門職大学の制度が検討されている頃にした記憶があります。

それでは今までの専門職大学の入学定員はどれぐらいになっているのでしょうか。まず開設年度別で見てみます。

開設年度 入学定員
2019 344
2020 1104
2021 560

最初は2大学で344名で、2年目は1000人を超えるなど多くなっています。また地域別で見てみるとこのようになります。

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あと見やすいように地図も貼っておきます。3年間の合計入学定員数で0-100人、101-200人、200-300人、300人以上の4段階で色分けをしています。

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一番多いのは4大学798名の東京ですが、後は101-200名程度の地域が最も多くなっています。まあどこもさほど変わらないのではという印象もしますね。なお、新潟も濃い色になっていますが、開志専門職大学のみの入学定員です。

専門職大学は大学の募集に影響するのか?

さて、入学定員は個人的な印象では思ったほど増えてはいない印象があります。大規模大学の入学定員増のほうが影響は大きいのではとも感じますね。(また専門職大学によっては都内だと専門学校の定員を移管しているケースもあります。)

また詳細に検証しなければならないのが、専門職大学にはどのような層が入学しているかです。高校3年生が受験するのであれば、大学の募集活動に影響はあるかもしれません。

入学者の属性が公表されるなどすれば、検証もできるかもしれませんが、現状だと難しいですね。