例年は5月に行われている教育総合展「EDIX」ですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、日程及び会場の変更がされて、東京は2020年9月16日(水)〜18日(金)に幕張メッセで行われています。(本記事執筆は2020年9月16日)
EDIXの例年との違い
2020年の東京で行われたEDIXは非常にコンパクトです。会場の広さだけでいうのであれば例年の半分ぐらいではないでしょうか。そのせいか、ブースをみてまわるのは1〜2時間あれば十分だと感じます。
入り口から撮った写真を見ると、密にならないように通路は広くとられていますが、私が行った初日の午後は人もあまり多くなかったです。
いつもは都内の繁華街ぐらいの混雑の印象がありますけど、写真のように人がまばらな感じがずっと続きました。あと、例年だと名刺と交換で色んなものを配っているブースが多くありますが、これも不況のせいか殆どありません。
また出展申し込みはしていたもの、展示はしなかったブースもちらほらあり、やむを得ないのですが、ちょっと寂しいEDIXでした。ただ、座るところは多く、聞いたものをまとめる作業スペースは十分ありましたね。
飲食ブースも例年より少ないですが、海浜幕張にはご飯を食べる所も多いので、さほど困らないと思います。(駅出てすぐのプレナの1階のフードコートは意外と穴場ですね)
全体の展示として、コロナの関係でサーモグラフィカメラや消毒用品の展示が比較的ありました。一方、テレビ会議システムなどは殆どなく、LMSやSTEAM教育関係は比較的ブースが多かったように思います。
あと文部科学省や経済産業省のブースもありましたね。
EDIXで面白かったもの
今年はあまり目新しいものがなかったのですが、個人的に気になったものだけ勝手に紹介します。
株式会社東計電算の顔認証出席システム
株式会社東計電算のブースで顔認証の出席システムが展示されていました。パンフレットもなく、どちらかというとまだデモのような印象です。
このシステムでは学生の顔写真をあらかじめ登録し、教員の端末(タブレット)等にいれたアプリから出欠管理を行います。写真は集合写真でも認識が可能で、既存のタブレットですぐ導入できるのが利点であるとの事です。
なおデータは、㈱東計電算のサーバーに保管されるので、大学によっては情報に関するポリシーや規定から検討する必要があるかもしれません。
ただ質問した所、対面授業を前提としたシステムで、オンライン授業の導入はまだ難しく、そこは検討中との事です。大学としてはオンライン教育で課題などから出欠管理をすることもありますが、オンライン教育でも使えるようになると導入の検討する余地はありそうです。
コピペチェックのクラウドサービス「URKUAD」
まだ日本にきたばかりとのことですが、HULINKSのURKUADのコピペチェックのサービスは導入も簡単なのと、料金も学生800人の小規模大学であれば年間30万以下で使用できるので手軽だと感じます。
基本はWEBブラウザとメールで使うものであり、例えば学生が指定されたアドレスにレポートや論文を送ると、テキスト分析から類似性などがチェックされるそうです。これはこれまでに提出した学生の論文などのソースからも出来るとの事。
デスクやパーティション関係
ITOKIを含め、いくつか机関係や勉強スペースの構築で今後導入してみたいと思うものは写真だけ置いておきます。
この2枚目のブースは設置も簡単でいいですね。また同じようなものとして個人学習用のスペースが出来るものもありました。
次にアイリスチトセです。1枚めの奥には個人用の机も写っています。
デザインは好きだけど、今はこういうのは入れる時期ではないので、数年後でしょうかね。
おわりに
他にもAIで退学者早期発見システムとかがありましたが、個人的にはあまりワクワクするものが少なかったです。なお、2021年は5月12日〜14日にビックサイト、6月23日〜25日でインテックス大阪だそうですよ。