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大学のホームページの重要なお知らせの探しにくさについて

大学のホームページは、大学の教育研究を紹介する、法令で定められた情報を公開する、ステークホルダーなどに情報を公開するなどの役割があります。

そして、大学のホームページもスマートフォンの対応などによってレスポンシブデザインなどになり、トップページに動画が流れたり、デザイン性の高いホームページが増えています。

今は、ホームページはただ公開しておけばいいという訳ではなく、読者にきちんと読んでもらえる、サイト内を回遊してもらえる仕掛け、離脱率を減らすなど数々の仕掛けが必要です。その為にも、特にステークホルダーに対して訴求されるようなホームページのデザインや構造というのは必要なのでしょう。

ただ台風の案内について調べる為に、百数十以上の大学のホームページを色々と見ていて気付くのは、重要な台風に関するお知らせがあっても、それが非常に分かりにくい大学が多くありました。

重要なお知らせが探しにくかった理由

探しにくかった理由としてこんなものがあります。

  1. お知らせやニュースとして案内されているが、他の案内とデザインが変わらないために埋もれている。
  2. そもそもニュースや案内がどこにあるかが一目で分かりにくい。
  3. ホームページを開いた時に出てくる画面の中から見つけられない
  4. 台風のお知らせがあっても、イベントごとに乱立している

1.案内やニュースが他のデザインと変わらない

重要な案内を、通常のお知らせの更新履歴の中に表示している大学が多くありました。ただ大学によってはデザインの統一のためか、他の理由なのかは分かりませんが、他のニュースと差別化が図られていないと、一目で重要なお知らせなのかどうかが分かりにくいケースがあります。(大学側が重要と思っていないだけなのかもしれないですけど)

広報で有名なある大学のホームページを確認しましたが、デザインゆえか、黒字で重要案内があって、ぱっと見るだけだと見過ごしてしまうような印象がありました。

2.ニュースや案内がどこにあるかが分かりにくい

1のようにニュースに掲載していても、デザインのためか、大学からのお知らせがどこにあるかが分かりにくい大学が結構あります。1以前の問題で、大学からの案内が埋もれてしまっているケースです。

3.ホームページを開いた時に出てくる画面にお知らせがない

台風に対する対応のように重要な事項は、ホームページを開いた時の画面に一目でわかるようにしておくべきだと思います。画面をスクロールしたりするのは、読み手にとってあまり好ましくない訳です。

4.重要なお知らせのイベントごとの乱立

大規模大学であった事例ですが、台風に対する対応をお知らせに掲載するのはいいのですが、入試、公開講座、その他イベントなどについてそれぞれの中止のお知らせを掲載されていると、読み手おしては非常に分かりにくかったです。

しかもタイトルが「台風19号~~~」なので、非常に分かりにくい事がありました。

 

探しやすかった大学の画面例

では逆に重要なお知らせを探しやすかった大学として2大学を上げてみます。まずは早稲田大学です。

早稲田大学ホームページ

出典:早稲田大学(2019.10.11 8:00時点)

こちらはニュースの中に台風の対応について案内がありますが、他のニュースと異なり、赤字で表示していることによって、非常に分かりやすいです。

次に東京薬科大学です。この大学は連休中にいくつか行事があるものを一括して表示しています。

 

東京薬科大学ホームページ

出典:東京薬科大学(2019.10.11 8:00時点)

このように重要なお知らせを見やすく、それぞれで表示する事は、ホームページを見る人の利便性は高いなと感じます。

 

終わりに

言うまでもなく、台風のような重要なお知らせはホームページに掲載するだけではありません。学生であれば、教学システムを通じたメール配信やLINEの配信、入試であれば各受験生に電話連絡などをして確実に連絡がいくようにはしています。
ただ電話連絡だと最初と最後ではタイムラグが出てしまいます。だからこそ、大学のホームページに見やすく緊急性の高い重要なお知らせは、すぐに分かるように掲載していただきたいなと感じます。