大学職員、正確に言えば学校法人の職員に転職した際に当時の人事(採用)担当の人に口酸っぱく言われたのは「企業で働いていて、これは非常識ではないかと思うことは多々あるだろう。大学の常識は社会での非常識で、社会の非常識は大学の常識とである」といった事です。
さらに「何かを変えたいと思うことは多々あるだろう。でも、入職したばかりでは難しいこともある。そのためには、信用を得て、上にいくしかない」とも言われています。
確かに大学で働いていると、何かを変える、もしくは0から1にする仕事に取組みは色々と大変なことがあります。ただ確かに何かを変える為には学内から信用、もしくはコネクションがあるとだいぶ楽になると感じます(私が働いている大学は決して年功序列ではないので、学内で偉くなるのは色んな要因があり、上に行くためには信用を日々得る為の努力はしないといけないと感じています)。
そこで自分は普段心がけていることを少しまとめてみました。
- 話すことを心がける
- 傾聴する
- 面倒事は引き受ける
- 相手からの仕事の依頼は、早めに(成果物を)返す
- 専門性を身につける
- 官僚ごっこ〜上司や上長の資料の用意〜
- おわり〜組織や人によって、やるべき事は違う〜
話すことを心がける
チャットが仕事に普及しつつある現代では逆行している気がします。
仕事の連絡はメール等でもいいですが、何かをお願いする事は、状況に応じて直接話をするか、電話をするようにしています。特に新しい仕事や何かを変えるときは話す事は欠かせません。
たまに仕事のお願いをメールで「○○をお願いします。期限は○○です」とだけ来る事がありますが、そういう場合は大概「どういう事か」と電話で背景や目的が必要であったり、最悪プチ炎上化することもあり、お願いごとや打診や根回しをするときは、できるだけ直接話をするようにしています。
傾聴する
仕事をしていると、教職員問わず色んな悩みや不満、意見をもらう事があります。その際はきちんと時間をとって聞いています。むしろ、そのような話からどうしたら仕事を簡略化したり、負担軽減できるかといった事を考えるヒントにもなります。
たまには雑談タイムが1〜2時間になるときもあります。若手職員だとさぼっているとか思われる事があるので、上司の理解が必要ですが、学内の状況を把握するには必要な時間です。
面倒事は引き受ける
部署の担当業務を超えての仕事を行う事はなかなか難しいですが、これは教員と仕事をする時の話です。中には全て教員におまかせしますというスタンスの人もいますが、大学職員で出来る範囲であれば積極的にやる事は必要です。
ただ一度やってしまうと、この仕事はそちらの仕事と認定されてしまうこともあるので、それには注意が必要です。
相手からの仕事の依頼は、早めに(成果物を)返す
締切を守る事は当然ですが、他から依頼された仕事は早めに返します。また他から依頼された仕事は優先度を高めに設定しています。
専門性を身につける
仕事で信頼を得るには、その仕事について多少の専門性があることは重要だと思っています。専門性といっても、その事項について正しい判断が出来ると言い換えてもいいかもしれません。
官僚ごっこ〜上司や上長の資料の用意〜
仕事のヒントは、部署内や上長からの何気ない会話にも潜んでいます。また上司がさらにその上司と話をしている、もしくは打ち合わせの時に追加で必要な資料や規程があれば、それをすぐに用意して裏から渡すといった、いわば大臣に資料を渡すような官僚ごっとをしています。
おわり〜組織や人によって、やるべき事は違う〜
あくまで自分の立場で実践しているものなので、組織や文化によって異なるでしょう。これをやったからといって逆効果になる場合もあるかもしれません。そしてこれらは強制するものでもありません。
ただ信用されていない、期待を裏切る、期待するに値しない人から新しい事や改善意見が出てきても、流される事が多いのは今までたくさん見てきました。
自分から何かを変えたいという場合は、どうしたら信用を得られるかを常に考える事が必要だと思います。