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内部質保証と第3期認証評価⑤【私論】内部質保証は多様か

数年前、何でも解決してしまう魔法のステッキのように、大学ではIR(Institutional Research) がもてはやされました。

 

そして、IRに代わり、最近は「内部質保証」というワードが、IRのように魔法のステッキになりつつあると感じています。言い換えれば、「よく分からないけど、内部質保証と言っておけば良く思えそう」や、イベントなどでは「内部質保証」とつけておけば集客効果が狙えそうという思惑があるのかもしれません。

 

個人としては、何でも「内部質保証」をつけておけばいいという風潮にはかなり違和感を感じています。

 

IRはデータから情報へと変換するプロセス(データ収集やデータ分析)や結果などの様々な分析事例の発表などを聞いて、自大学で試しにやってみる、活用してみるという事が出来ました。

ただ内部質保証の事例は、他大学の事例を聞いても非常に参考にしにくいと考えています。

<内部質保証の説明は過去記事参照> 

www.daigaku23.com

 

内部質保証を構成する要素

大学基準協会は、大学基準の中で内部質保証は内部質保証の方針や内部質保証推進組織が必要であるとされています。

ただ、大学で内部質保証構築の仕事をしていると、方針組織以外にもや(組織)文化が重要であり、内部質保証の実質化する上で必要であると感じています。 

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内部質保証の方針をつくり、組織をつくっても、結局はそれを動かすのは人です。また他大学を見ていると、数名のキーパーソンがシステムをまとめ、調整し、修正を加えているケースがあるのではと感じています。

 

内部質保証を学内でどう構築し、進めるには次の事に留意する必要があると思います。

  • 包括的な議論が必要
  • 方針だけや組織だけの議論はダメ
  • 人材育成などのセットの議論が必要

そして、他大学の内部質保証の事例を聞くには、方針・組織・人・(組織)文化について聞かないといけないのだろうなと思います。

 

内部質保証システムは多様化するか?

内部質保証について、大学基準協会の内部質保証ハンドブックやその解説本を読むと、内部質保証システムの例示が出ています。 

内部質保証システムと認証評価の新段階 ─大学基準協会「内部質保証ハンドブック」を読み解く

内部質保証システムと認証評価の新段階 ─大学基準協会「内部質保証ハンドブック」を読み解く

 

本の中には、大学によって異なるという文言はありますが内部質保証システムのおおまかなイメージというのは、このハンドブックや解説書にあるものは定着しているのではないかと感じています。

 

ただ、私自身は内部質保証システムは、大学がトップダウンかボトムアップかや、大学の規模や学部・キャンパス数に応じてかなり異なるのではないかと考えています。 

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 小規模大学の1学部1学科の大学であれば、内部質保証システムは非常にシンプルでしょう。一方、大規模大学で複数キャンパスがあれば、内部質保証システムや教学マネジメントは複雑化していそうです。

私自身は中規模大学の複数学部がある中で内部質保証システムに関する仕事もしていますが、少なくとも単科大学とは異なる内部質保証システムであろうと思います。

内部質保証の事例を聞く時の留意事項

内部質保証システム程、大学ごとの状況が反映されて、1つのものに集約は出来ません。よく事例で内部質保証の方針や組織の発表がありますが、それだけでは自学の内部質保証システムに活かすには不十分ではないかと思います。