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内部質保証と第3期認証評価⑤内部質保証と自己点検評価の負担

内部質保証を大学として進めていく上で、現場での徒労感は課題になると考えています。

 

例えば内部質保証から自己点検評価の話になるとこんな話が聞こえてきます。

現場レベル

・内部質保証と自己点検評価がよく分からない

・忙しい中で、毎年点検評価をするのは大変。

・改善の余地がないのに、点検評価をする意味がない

・点検評価が、上からの一歩的な押し付けになっている(トップダウンになっている)

・内部質保証や点検評価の成果がまったく見えない。

・点検評価を行う上で判断となる方針や指標が複数あり、混乱が生じている。

 

一方、執行部からはこんな話になったりもします。

上層レベル

・点検評価の結果が、大学の方針や法令とはまったく異なるものになっている。

・適切な点検評価になっていない。

・自浄作用が出来ていない。

・組織としての点検評価ではなく、個人の作文になっている。

 

ただこんな話を聞いていると考えるのは、自己点検評価は大学にとって負担になっている事は間違いありません。

 

例えばその原因としていくつか考えられるます。

1つ目は毎年行う(行わなければいけない)自己点検評価です。

毎年PDCAサイクルを回せと言われますが、果たして全ての分野で毎年PDCAサイクルは回す必要はあるかは大学として考える必要があると考えています。

 

例えば、教育研究等環境といった施設や管財は毎年点検評価を行う必要はあるでしょうか?もしかすると3~4年スパンでの点検評価でも良いかもしれません。

また学生支援とかは2~3年スパンでもいいかもしれません。一方、教育や入学者の受入れは毎年その結果がどうだったかをきちんと検証する必要があるでしょう。

 

2つ目は自己点検評価が一方通行になっているという点です。

現場からすると自己点検評価をやるだけやったのに執行部は何も聞いてはくれないという徒労感に変わっていくのだと思います。確かに自己点検評価は、方針や大学が定める指標といったものを基に行います。しかし、自己点検評価は、方針や成果指標を達成する為のトップダウンだけではないと思っています。


 (方針に基づいて)計画を策定し、実施、点検、改善策の立案といった自己点検評価を行った際に、方針や指標の見直しが必要になるかもしれません。また、法令や政策が変わり見直しをする必要や、当初の計画と想定されていたアウトプットやアウトカムと異なり、思いもかけない成果が出る事があるかもしれません。

 

その場合、自己点検評価の報告書に記載することによって、大学執行部へと上がっていく事になります。つまり、学部・研究科などの意見がボトムアップ によって、伝達されることになります。


 ただこれは執行部が自己点検評価報告の結果をきちんと受け止め、大学の改善に活かしていくという表明が必要です。

 

内部質保証や自己点検評価を行っていく上で、業務を増やすことは簡単ですが、いかに簡素化出来るかという事も合わせて考えないと、俗に言う評価疲れに陥ってしまいます。第3期の認証評価は内部質保証がきちんと出来ているかが問われますが、単に業務を増やすだけではなく、以下に効率的に出来るかといった視点も必要です。

 

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