大学評価という仕事は、おそらく当事者にならないと中々イメージがしにくい業務であると思っています。そしてそれは設置形態にもよって違うイメージがあるのではないかと感じてもいます
まあ評価といっても、例えば自己点検評価や認証評価、分野別評価、外部評価など様々であり、その目的や機能も様々です。そして組織によっても異なる為、尚更ややこしくなります。
ただ評価担当部署にはこんな役割があるのではないかと思っています。(企画系とも重なるところがなくもないですし、大学が評価事業の目的によっても異なります)
●モデレーター役
大学としてどうするかといった方針を理解し、組織ごとに異なるものを探り、大学としての方針に沿った大学全体の評価を行い、大学としてどうするかをまとめます。ただ企画系の部署がやる場合もあるかと思います。
●バランサー役
評価業務を熟知するとともに、現場も熟知し、評価と現場がうまく繋がるように接続させます。よく現場が言うのは、評価作業だけ来て何も役立っていないという不平不満です。評価の為の評価ではなく、現場とともにあるような評価をやっていきます。
●アジャスター役
法令や大学としての方針を踏まえて評価を行い、学部間や組織間を調整していく仕事です。
●サポーター役
現場で評価を行う時に、評価作業のサポートを行います。例えばIRなどはデータを提出する事によって、点検評価を推進させる事もあります。
●インスペクター役
これ違うのではないかと指摘する仕事です。凄い嫌われます。ただ指摘だけだと何も変わらない事のほうが多いので、指摘した側もきちんと責任を持たないといけないのではとも思っています。また使いどころによっては毒にも薬にもなります。(あとは、評価だからとりあえず指摘すればいいとか思っている人はちょっと困ります)
以前、こんな記事を書きましたけど、評価担当部署が検査をし始めたら、みんな萎縮するか不満を抱えて、良い方向に進む可能性は少ないだろうなとも最近感じています。