と平成29年度の私立大学等改革総合支援事業(以下「支援事業」)の採択結果が先日発表されるとともに、平成30年度の文部科学省の予算案を見ると支援事業の採択予定数が減っており、タイプ1の「建学の精神を生かした大学教育の質向上」は今の項目と配点と仮定すると80点台後半は取らないと平成30年度は採択されないのではと思っております。
ただ支援事業については、質向上になっているのか、政策誘導ではないのか、全学として各項目をやるのは学部と大学との関係から厳しいといった声は当然あるのではないかと思います。
また改革総合支援事業を選定されるために、各項目に即した内容をやっているのであって、質向上や質保証になっているのかといった疑問もあるかもしれません。本記事では、第3期認証評価の大学基準協会の各大学基準に沿った点検評価項目と支援事業タイプ1の各項目の対応を私見ではありますが示してみました。
その対応を示したものが下記の図となります。ただしどの項目がどれに対応するかは各大学の状況によって異なりますし、大学基準→点検評価項目→評価の視点となっている中で評価の視点で作るべきなのでしょうが図が複雑になるために点検評価項目との対応にしています。(なお、評価の視点は参考例はありますが大学によって設定します)
基準4は教育課程・学習成果ですので対応しているものが多くなりますが、基準9の社会連携・社会貢献と基準10の大学運営・財務以外はかなりの対応があるように考えています。
ただ認証評価において注意しないといけないのは、その項目をやっているからOKというわけではありません。認証評価は内部質保証がきちんと出来ていることが求められていますので、その事業をやってどうだったかを該当する方針や計画に則って点検し改善していく事が求められています。
まあ支援事業選定の項目について、それに則って事業を実施した上で点検評価し、出来ていない所はどうするか、より良くするにはどうしたらいいかを明文化して組織的に改善していけば 認証評価の受審時には点検評価報告書をだいぶ書けるのではとも思ってはいます。
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