大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

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1事例を大学職員や大学全体と思う怖さ

 自分が学生の時は、教務課にも学生厚生や学生成果課などはほとんど行った事なく、大学の購買で働いていた時に、総務とか知らない部署の配達にまわり、知らないだけで色んな部署があるなと感じました。 

 また大学職員も、学生としてか購買のアルバイト上でやり取りする人以外は知りません。大学生当時はどのくらいの大学職員が働いているかなんて、分からないものですよね

 最近は、大学の情報公開も進み、教員数だけではなく職員数を公開している大学もあります。また例えば認証評価の報告書等から見ることができたりします。

大学職員を一括りにすること

 この大学職員ですが、最近インターネット上で「大学職員は~」とか、一言で括られて話をされる事がよくあります。

※ここでいう大学職員は、文部科学省では教員や技術職員も含んでいますが、この記事の話をする上で事務職員を指します。(特に待遇の話とかは、顕著ですよね。)

 確かに「大学職員論」に関する本があったり、大学職員の役割みたいな議論がされています。

 ただ内容によっては、それは本当にそうであろうか?と思う事と、全て同じ土俵に挙げて主張していいのだろうかと感じる事は少なくありません。

 そもそも大学や短期大学はたくさんあります。その中で設置形態(国立・公立・私立)が異なり、立地や組織文化も違います。さらに私立大学や学校法人だと宗教系やオーナー系などでも文化が大きく異なります。

そこで働く大学職員や、給与や休みといった待遇を一括りでできない場合は往々にしてあるのです。

 

大学業界の規模と他の業界との比較

今回、大学業界の規模と同じような規模の業界について、少し昔の調査ですが見てみます。 まずは大学がどのぐらいあるか、大学職員はどれぐらいいるかを学校基本調査から見てみましょう。

統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103

 

上記は昨年度の学校基本調査(平成27年度対象)表から、大学及び短期大学数、そして職員数は下記の通りとなります。

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大学は約1,100、職員は本務者だと約24万人います。またこれと同じような業界はどこでしょうか?

 

大学業界と同じ規模の業界はどこか?

今回活用したのは経済産業省の企業活動基本調査です。こちらも平成27年度の結果が最新なので、大学数や職員数に近い業界を調べてみます。

平成28年企業活動基本調査速報-平成27年度実績-|経済産業省企業活動基本調査|経済産業省

調べた結果、近いものは金属製造業の企業数1,052、従業員数の250,842名でした。また従業員だけなら業務用機械器具製造業243,468名、医薬品・化粧品小売業266,148名などがありました。

 

大学職員のインターネットでの主張

大学職員といっても、SNSやインターネットで出てくる意見は、自身の立場から述べたものであったり、自身の職場での話(まあ半径100メートルぐらいでしょうか)ではないかといったものも見受けられるように思います。  

 

新卒採用や中途採用で、大学職員とは何のか?また待遇はどうかといった事を調べる事もあるでしょう。ただ、企業でも営業所や支店、上司によって違うように大学もたくさんあり、キャンパス・部署もたくさんあります。ネットで見る様々な情報は、あくまでも一つの事例であり、メタ的にしたものではないという事を踏まえないといけないなと思います。

 

大学外から、イメージとして大学職員のぼんやりとした像を語るならともかく、特に大学で働く身としては、安易に自身が代表であるかのようとか、軽々しく一般化をしてはならないと思う訳です。