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大学職員と大学院~大学院に行く事を検討する際や入学する時に押さえておくべき点~

先日、社会人が大学院に進学する記事を拝読しました。 社会人でお子様もいらっしゃいながら、休職し、大学院に通われる決心をされ、実行されているのは非常に尊敬のできる事です。

 

また最近は中途採用では修士号を持っている人が増えたと感じますし、他大学の職員の方も修士号や履修証明プログラムに通っている人もちらほらいらっしゃいます。

 

ふと思い返せば自分も次のような記事を書いたことがありますが、ちょっと別の視点から大学院(修士・博士課程前期)進学について体験的大学職員(社会人)の大学院進学前に考えておきたい事としてまとめてみました。  

www.daigaku23.com

 

大学院に通うには、自分のライフプランを考える

職場に休職制度があるのか、ない場合は通学生に通えるか、もしくは通信制にするのかを考えねばなりません。大学職員の場合は、大学そのものではありませんが、放送大学の大学院文化科学研究科文化科学専攻もありかと思います。(担当されている先生方の中に岩永 雅也教授がいらっしゃいます。)

たお子様がこれから生まれる、また特に小さい場合は、どうやって研究や勉強の時間をとるかは大きな課題です。知り合い(企業)の方は、カフェや有料自習室で勉強していましたが、子供が夜鳴きする年齢ぐらいまでは、睡眠時間は夫婦ともども短くなるので、それだけで体力的にもしんどいです。

勉強があるからといって、家族のケアを怠ってはいけません。大学院に行きたくとも、子供が小さく難しい場合は、例えば科目等履修制度が進学希望大学院にあれば、事前に単位を取得しておいて、入学後に単位を適用してもらい、入学後の負担を軽減する方法もあります。(自分は2年間、科目等履修生で通い、本科生となったので、院の同期よりコースワークはかなり負担が小さかったです。)

<参考>

www.ouj.ac.jp

 

マネープランは大丈夫か

またお金は大丈夫でしょうか。大学院は学費以外にお金がだいぶかかります。特に書籍代、学会等の旅費については馬鹿になりません。

社会人だからこそ、ストレートマスターよりお金はありますが、こういうのは際限がないですから、多少経済的に余裕を見ておく必要があります。

 

勉強・研究時間はどのように確保するか

特にご家庭を持ってらっしゃる方は重要な問題です。私は、家族の間で夜は妻の勉強時間、朝は私の勉強時間というように自然となりましたので、子供と早く寝て、朝4~4時半ぐらいに起床し、勉強時間に当てるという生活になっています。(レポート提出前は朝2時起きでした)

 

出願時に出す研究計画書はとにかく読んでもらう

企業の院進学者の人に羨ましがれるのは職場に図書館がある事です。そしてデータベースも使えることは大きいので、必要な文献は手に入りやすいです。(複写もたくさんお願いしました)そして、所属機関に大学院があれば、大学院所属の先生もいらっしゃいますので、気心のしれた先生に是非研究計画書を見てもらいましょう。院生を指導されていますし、受験では選考も担当していますので、適切なアドバイスがもらえると思います。

 

職場の理解

これはツイッターを見ていると大学によって状況が違いますので必要とも言えないのですが、自分は院に行きたいことは上司には相談しました。その際は、仕事には影響させないと申し出を行い、今は応援はしてもらっていると思います。

 

自分の研究分野はどこで発表できるかを調べる

修士論文を書くことは必要ですが、自分の分野がどこで発表できるか、論考を投稿できるかは調べておきましょう。どんな会でも、修士課程に通っている間にどこかでアウトプットできる場所は必要と思います。

 

あくまで自分の体験論に基づいたものをまとめてみました。特に最後の高等教育に関する発表はテーマによって学会が違ったりすることがあります。どのレベルのものをどこで発表できるかを考えておくことは重要だと思うのです。