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大学職員とキャリアから専門性を考える

どうも聞くところによると、今は大学職員という職種は人気であるとの事みたいです。大学職員のイメージとしてはカウンターで学生対応しているというのが強いのでしょうか。(大学職員の求人を紹介しているサイトもありますね)

 

さて、話題は変わりますが、(ここで言うまでもなく)今後少子化が加速し大学は斜陽産業であると言われています。大規模大学であればともかく、小中規模大学(特に地方大学)に勤める教職員は、「数年なら大丈夫だけど、20年後は勤務先の大学は残っているのだろうか、残っていても現状を維持できているのだろうか」と心配になった事があるかと思います。

 

大学は残ったとしても、スリム化(学部学科等の廃止)をする事により、今の教職員数を維持できるかは分かりません。では、その大学を辞めた職員は民間企業で同じように働けるかというと、極少数であると思います。(そもそもそういう能力がある人材であれば辞めさせないでしょうし)

 

じゃあ、大学の中で淘汰されないためには、価値ある職員になるというのが一つの方法であろうと考えます。

 

一昔前の職員は、事務作業をミスなくスケジュール通りに取り組むのが優秀な職員でした。しかし、今やこれからは、それは絶対条件であり、そこにどのような付加価値(専門性)をつけられるかが求められてくると思います。

 

「大学職員の専門性とは」は様々な議論があります。詳細はSD関連の論文や、山本眞一先生の著書等をご覧下さい。例えば、①大学職員そのものに専門性があると捉える、②職員の基礎能力に加え+αのαを専門性と見るえば教学、財務、広報、IR、研究支援など)といった事が考えられます。

 

私自身は、価値ある職員になるには②が必要であると考えています。

 

では②のαを身につけるにはどうするかですが、これは担当業務や興味ある事の、自主学習が非常に重要です。例えば、自分のやっている業務をただ処理をするのではなく、根拠は何だろうと調べてみるだけでも違います。(実は感覚派の職員は多いですよね)

 

またSDや学会・研修会に出てみるというのもあります。研修(SD等)は効率性が高く、知識を身につけることができますが、一番重要なのは、専門性を高め(ようとす)る着火剤や起爆剤になるという事です。(自分の場合は、勉強やキャリアについて迷っているなという時は、グループワークなどがある研修に参加していいます(特に宿泊を伴うもの)そこで得られる知見や視野もありますし、参加者(周り)や講師から得る影響ややる気というのは非常に大きいものです)

 

最後に、専門性は隠し持つのではなく、惜しみなく使うという事です。自分の武器がなくなってしまうのではという不安もあるかと思いますが、使わなければまったく意味ありません。(能力や知識だけあっても、使わなければ、仕事のできない職員です)

 

余談ですが、ある先生とFD・SDについて話をする機会がありました。そこで共通の意見として出たのは、FD・SDに取り組むのは将来への不安という内面的な動機の割合が大きいという結論でした。

 

さらに余談ですが、今年度参加を検討しているものを下記に挙げてみます。

・大学教育学会総会

・八王子セミナーハウス 大学職員セミナー

・大学マネジメント研究会 大学政策フォーラム

・SPODフォーラム

初年次教育学会総会