大学アドミニストレーターを目指す大学職員のブログ

大学や高等教育関連の話題が中心。

【スポンサーリンク】

【コラム】GW明けの学生の所感~いつでも多忙な学生~

自分が学生の頃を思い出すと、例えば一般教養の科目は、大教室に溢れんばかりの受講生がいても、ゴールデンウィークが明けると徐々に受講者数が減り、また試験前にどっと増えるというのが殆どでした。

そうなると大混雑だったスクールバスや学食の混雑が緩和したりして、学生生活は若干過ごしやすくなってた思い出があります。

 

ただ最近はそんな事もなく、ゴールデンウィークの前後でも学生の出欠状況や学内の施設の混雑状況はそんなに変わらないように思います。

 

その理由としていくつか考えられるものとして、下記のようなものがあるのかなと思っています。 

 

単位の実質化について

1単位は基本45時間の学習時間が必要です。(詳細は過去記事をご覧下さい)  

www.daigaku23.com

単位の実質化の為には、学生は授業を受けるだけではなく、事前学習事後学習をする事が求められています。これは金沢工業大学のシラバスを見ると、各授業回に学習課題が明示されていることから分かります。

学習支援計画書の照会

 

学生は、原理原則だと科目を履修すればするほど、事前事後学習が必要になる訳で、今の学生はかなりの事前事後学習が課せられていることも少なくないと思います。

 

また学生はどのぐらい勉強しているかの把握は、近年は補助金の設問で求められてもいます(例えば私立大学等改革総合支援事業ですね)。

 

授業の出欠の取り方の変化

昔は出席カードというものがあり、それに学生証番号と氏名を授業の終わりに提出をしていた。猛者は様々な色の出欠カードを持っていて、それで欠席の学生の代返をしたりとしていたものです。

 

しかし、最近はだいぶ様子が異なります。例えば、学生証にICカードが搭載され、それを端末にかざすと受講者名簿のデータベースに反映され、誰がいつどの授業に出ていないかが紙で取っていた時より迅速に分かるようになりました。

 

例えば4月の授業が欠席しがちな学生は、ゴールデンウィーク前後には大学から連絡をするといった事も可能になり、退学者数抑制の手段の1つとしても考えられます。

 

授業の出席を電子化する理由の1つとして、保護者からの要望もあるだろう。「わが子は授業に出ているはずなのに、どうしてこんなにも単位を落としているのか」といった問い合わせもあるだろう。その為のエビデンスの1つとして学生の出欠管理は意味あるものになっている。

 

教育手法や方法の変化

例えば厚生労働省関連の資格課程の学生は、上級生になると実習もあり、資格の対策の勉強もあります。資格課程の学生は忙しいなとは思うのですが、ただ最近はそれに関わらないのではとも思っています。

 

例えば近年はPBL(Project-Based LearningやProblem Based Learning)やサービスラーニング、さらにボランティア活動なども積極的に教育に取り入れている大学もあります。(またキャリア教育や就職活動の一環としてインターンシップも盛んですね。)

 

特に地域や産業界と関わるPBLやサービスラーニングを行う場合は、休日に行われる行事の関わる必要があったりして、土日に現地へ赴く場合も多いと感じています。

 

その他に

教育面だけ気になる点をまとめましたが、学生の生活面だとアルバイトもあるかと思います。各大学では、生活実態調査などもやっていると思うので、その状況は見ることが出来ると思います。

 

また全国大学生活協同組合連合会の調査では、学生のアルバイト代(の平均値)は年々増額になっています。

www.univcoop.or.jp

アルバイト代の増額は、時給が上がったのか、労働時間が延びたのかはこの調査だけでは判断できませんが、私が知っているケースは生活費などのためにアルバイトにかなりの時間を費やしているものもあります。

 

最後に

ゴールデンウィークとあまり関連のない内容になってしまいましたが、少なくとも今の学生はかなり忙しく、真面目に大学に来ていると思っています。まあ、昔の比較はあまり意味がなく、現状の学生の教育とその環境をどうするかといった事を考えないといけないと思います。