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SDを構築・企画する上での検討事項例

 SDの義務化が平成29年4月1日から施行され、この1年間SDを企画し、実施されてきているかと思います。このSDの義務化は、教職員が大学等の運営に必要な知識・技能を身に付け,能力・資質を向上させるための研修の機会を設けることなどを求めるものですが、私学においては私立大学等改革総合支援事業でも求められてたり、認証評価でも方針や計画及び実施について聞かれたりもします。

 私もいくつかの場においてSDや研修に関わってきましたが、そこで感じたことを何点か纏めました。

 

1.目的の適切性

 SDを行う際に、どのような目的を設定しているでしょうか。例えば、課題を理解する、課題を解決するといった事や、知識を習得する、人材育成、意識付けとするなど様々な目的があるかと思います。これは、そのSDの参加対象範囲でも異なるでしょうし、どれぐらい時間をかけられるかにもよって異なります。

 また、自分の場合は表の目的と裏の目的を設定する事もあります。表の目的は、SDの案内の書面などに記載するものです。また外部講師を招聘する場合は、表と裏の両方の目的を達成できる、事前にその目的を作成する上での背景などをこちらからお伝えし、内容をすり合わせ出来るようにお願いしています。(事前打ち合わせは結構ですという講師の場合、ご多忙なのは分かりますし、確かに講演では確かに知見があるのだけど、どうも違和感がある事があります。)

2.対象者の適切性

 SDの対象を全教職員というと、個人としてはかなり難しいと思っています。目的は広く浅くになりがちです。目的が先か、対象者を決めるのが先かはそのSDによるのだと思いますが、対象者と目的のバランスを考える事が重要かと思います。

3.方法の適切性

 とりあえず全員で講演を聞く、質疑応答なしで解散!といったSDはないでしょうか?知見を聞くだけのSDであればいいのですが、聞いたはいいけど、その後は何も変わらないという事も数多くあると思います。また課題解決の為に、グループワークをやるのはよいと思うのですが、その結果はどうするかは予め決めておいたほうがよいと思っています。(結果を活用されない場合、自分たちの苦労は何だったのだと言われる事もあるかもしれません)

 自分は知識習得型ではない、「~が出来るようになる」を目的とした勉強会を行う会に関わっております。毎回、導入パートとワークショップを行っていますが、ワークショップ部分はワークショップの課題設定や構築にはかなりの時間を要しています。また参加者も(自分たちの力量もあるのですが)20~25人程度が研修をまとめられる限界です。方法(またファシリテーター)によって、適切な人数があるかと思います。目的(とそれの背景)と対象者が定まった後、方法があると思っています。ただ方法は、研修に関する知識などが必要だと思います。まあ、主催者にとって講演型は非常に楽なんですよね(何も考えなくていい場合も多いですし)

 

 4年前の本ですが、SDを行う際におすすめはと聞かれると必ず中原先生の研修開発入門を進めています(何を検討するのか、準備するのかまで書かれています)

研修開発入門---会社で「教える」、競争優位を「つくる」

研修開発入門---会社で「教える」、競争優位を「つくる」

 

<参考過去記事> 

www.daigaku23.com

 

www.daigaku23.com