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仕事の投手と空虚な人・組織

 IRに関わる仕事や、IRをその大学で担う人と話をしていると「データに関する仕事は全てIRに投げ込まれる」という事をたまに耳にします。(組織によって、IR組織に求めるものは異なる為、そういう大学もあるでしょう。)これは教務部とか、アドミッションオフィス、就職部などはその領域を担っていますが、IRはデータや情報を扱う面があり(領域ではなく)機能を担っている事から横断的な業務を担当しやすいのかもしれません。

 

 また、データや情報に関する業務をIRに委託するや移管するといった考えもあるかもしれません。ここでふと思うのは、仕事を投げる(委託する)事が得意な人、まわりにいませんか?

 仕事を投げる(委託する)こと自体は、立場や組織にもよりますが、悪いことではないかと思います。ただ投げっぱなしの人で、返球を受け取らない人や手元にたくさんあった球を新たに補充したり、良い物に変えないケースは注意が必要ではないかと考えています。(なお、業務を投げると業務移管は別物だと思っています。移管とは管理する人や組織を変えることで責任も移動しますが、投げるは責任は残ると捉えています)

 

 例えば、Aという部署が○という業務があり、Bの部署や業者に委託するとします。ここできちんと判断しておく必要があるのは、業務は委託なのか譲渡や移管なのかという事です。譲渡や移管であれば、責任もBにうつります。しかし、委託であれば責任はAが持つのではないでしょうか。実は委託をしたから、全ての責任は委託先であるとしているケースがあるのではないかと感じています。

 

 次に○を委託した場合、Aは○に関する知識等は全て手放していいのでしょうか?責任を伴う場合は、判断も必要になるのではないでしょうか。○のバックボーンの知識を手放すという事は、適切な判断はかなり難しくなると感じます。例えば、データに関する業務を○に投げて、成果が出てきてもそれが判断できなければ意味ありません。

 

 最後に、委託元の末路というものを考えてみたいと思います。委託ばかりしている、もしくは業務を投げてばかりいる、それは自分(もしくは組織)の仕事ではないと常に言っている場合、自分やその組織に必要な知識・経験知・スキルが次第に失われ、人や組織という枠があるけれど、知識や経験が陳腐化し中身は空っぽという事になるのではと危惧しています。委託したら、(適切な業務量を判断しながら)空いた分は、他にやることや質の改善など、やる事が他にあるのではないかと思います。

 

 そして中身がからっぽになると、本人が知らない所で実は重要な仕事や判断は外に行ってしまっているというケースが出てくるかもしれません。

 何回も言いますが、仕事をなげる(委託する)事は、悪いことではありません。むしろマネジメント層においてはそれは日常でしょう。危惧すべき点は、業者や外部に委託しまくって、何もできない人や組織が生まれる事です。

(そういや投げられても、スルーする人も中にはいますよね)