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セミナーや勉強会参加における吸収力・咀嚼力・構築力の必要性

大学関連の勉強会で出会う人からは、「大学行政管理学会に入っていますか?」と聞かれることがあります。しかし、縁がなかったのか(周りに学会員がいなかった事もあり)未だに入会はしていません。(9月の定期総会には参加することもあります)

 

この学会をはじめ、大学や高等教育関連には様々な勉強会やセミナーがあります。主催も国や都道府県、コンソーシアム、大学、企業など様々です。

 

さて、私もこのようなセミナーに参加する事は少なくはないのですが、よく思うのは公費で出張する場合はメッセンジャーになってはいけないという事です。

 

セミナーでZ大学の「A」という話を聞いた。本学も「A」をやろう!いや、やらなくてはいけない

 

セミナーでテンションが上がり、そのまま持ち帰るのはよくある話ではないでしょうか。上のケースは何が問題かというと、聞いたものをそのまま大学に持ち帰ってやってみようという事かと思います。

やってみようという事はいいと思うのですが、大学の事例発表の場合、大学の規模・設置形態、ワンマンなのか学部自治が強いのなど状況が大学によって異なります。

 

その場合は「Z大学と本学は違うから」と言われてしまうかもしれません。

 

入職して(社会人になって)数年以内の若手であれば、聞いたものをそのまま上司に報告するという事は必要です。しかし中堅以上であれば、表題にあるようにセミナーで聞いたことを吸収し、分解(咀嚼)し、自大学の状況に合わせたものを構築するということが求められてきます。

(セミナーで行われるワークショップは、このような事を手助けしてくれるものであるのでしょう)

もちろんすぐにセミナーで得たものを還元できるかというと、そのようなケースは少ないと思いますが、上記のような心構えは必要かと思います。

 

むしろ、役職が上がれば上がるほど日当やら旅費が違うので、セミナーのメッセンジャーなら若手の職員に行かせてやれよと最近は思います。