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大学職員とワークライフバランス~子どもがいる父親の視点から~

 

近年、働き方改革やワークライフバランスをどうとるかといった話をよく聞くようになりました。

 

本ブログではあまりプライベートなことは書いていませんが、本テーマを書くにあたり、少しプライベートな箇所も触れております。

 

まず前提として、私は結婚しており、妻は同じ教育業界で共働き、また小学生がおります。職場の距離もあり、平日の子どもに関わる仕事は、妻がほとんどやっております。

 

大学職員のワークライフバランスを考える上での現状

さて、大学職員のイメージは、私の親からすると給料もそこそこもらえて、休みもたくさんあるから、子育てするには父親も協力できるだろうというイメージを持っております。これは世の中の大学職員に対する一般的なイメージかもしれません。

 

でも実際はワークライフバランスという点からは、親が持つのイメージからすると、これはどうかなという点がいくつかあります。なお、下記については個人的経験からのコメントですので、大学によっては状況はまったく異なります。

 

私立大学は土曜日出勤があることが多い。

本学は土曜日は出勤です。なお定められた日数を土曜の休暇として取得する事は可能です。土曜勤務は大学によって異なりますが、隔週出勤という大学もあったと思います。

 

子どもやいたり自治体に加盟していると、土曜は保育園・小学校や自治体のイベントなどあります。また保育園や小学校の学童も土曜は夜まで預かってもらえるわけではありません。平日は19時までOKでも、土曜は16~18時までという保育所や学童もあると聞きます。

 

また子どもが習い事を始めると、土曜日に習い事が入る事も増えました。そうすると送迎があったりしますが、共働きで且つ夫婦とも土曜勤務があると、スケジュール調整が非常に大変です。

 

幸いなことに、妻が土曜は休みなので、何とかなっていますが、二人とも土曜出勤があるとかなり大変です。

 

大学は日曜出勤が多い。

昔と違い、オープンキャンパスや入試の回数が増え、前期はオープンキャンパス、後期は入試等で日曜の出勤も実は多いです。本学は入試募集担当者は毎回、担当以外でも2回に1回ぐらいで出ています。

 

授業期間中の祝日は、ほとんど出勤

詳細には触れませんが、授業15回を確保の為、月曜の祝日を講義日にしている大学は少なくないです。そこで学務(教学)や、学務以外でも各部署に1名以上は席にいるようにしているため、出勤があります。

 

土曜出勤と重なると、土日は家に殆どいないという事もあります。夫婦同じような状況だと、実家に頼るかベビーシッターなどもお願いしないといけないです。

 

もちろん土日関係なく仕事がある職業もたくさんありますが、大学職員も同様に土日出勤もかなりありますので、大学職員になりたい!と思っても、子どもがいる方は考えるべき所です。

 

平日の帰宅時間

こればっかりは、部署にもよるので、なんとも言えませんが、前職で企業で働いているときよりは、所用があれば帰りやすい雰囲気です。

 

夏・冬休暇

土曜日が出勤の分、夏・冬ともそこそこ休みが取れる大学の話は聞きます。小学校に入ると、例えば奥さんが企業で働いていても、子供が夏休み・冬休みの際に休める日数が多いので、助かります。

 

転勤

1キャンパスの大学であれば、転勤はほとんどない為、住まいなどを職場近辺にすることができるのはいいですね。例えば同じ地域に複数キャンパスあるケースが多いので全国転勤があると考えるといいほうですね。(東海大学などは全国転勤がありそうです)

 

その他

個人的には土日には、さらに研究会や勉強会が入ったりしますので、土日はいない事が多いです。平日も遠距離通勤であることから、夜19時に職場を出ても、帰宅するころは子供が寝る時間だったりします。

 

また上述のように夏と冬にある程度まとまった休みを取れるので、1週間というサイクルではなく、1年間のサイクルで仕事がある程度優先される期間と、生活や家庭が優先される期間がやってくるというサイクルです。

 

大学職員だからといって、世間のイメージの土日休みで9~17時の勤務で18時には自宅でビールを飲んでいるという人は少数だと思います。

 

さらに休みが取れるからといって、がっつり長期に休んでいると、大学職員として自分の価値そのものを上げることはできません。ワークライフバランスを考えつつ、自分のキャリアも踏まえ、休みを活用して常に自己研鑽をしていくことが職員にも求められていると考えています。