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大学入試改革におけるIRの可能性について

このブログをご覧になっている人は、すでにご存知かと思いますが、センター試験廃止、そして大学入試改革の話がだいぶ進んでおります。(そして関連の答申が今月には出される見込みです)

 

大学教職員からすると、「センター試験廃止!もしかして当日業務とかはなくなるの?」と思っている人はかなり多いのではないかと思います。

 

さて、本日のyahooニュースで以下が上がっておりました(出典:yahooニュース ベネッセ教育情報サイト)


Yahoo!ニュース - 「センター試験廃止」が話題の大学入試改革 その本当の狙いは? (ベネッセ教育情報サイト)

 

非常にわかりやすく説明がされており、下記の文書があります。

各大学の個別選抜では、大学の個性に合わせて小論文や集団討論、面接などを組み合わせ、思考力・判断力・表現力とともに、両テストでは測れない「主体性・多様性・協働性」も評価する

 これを見ると、例えば小論文、面接、筆記等を選択あるいは組み合わせてきた各大学の入試にも大きな変化が現れそうです。

 

そして、再度アドミッションポリシー(入学生の受け入れ方針)を検討する必要があるのではないかと考えています。

 

例えばアドミッションポリシーに、(ほかにも様々な例がありますが)高校時代に○○の科目を受講していることに加えて、思考力・判断力・表現力ももしかしたら加味する必要があるのかもしれません。

 

その中で、今、補助金関連で設置がされているIR(室)が策定のためのデータを作る必要があると考えています。

 

例えば、現状の学生(特に1年生)に学修行動調査や各種アセスメントテスト等を行い、データを蓄積して、分析を行う。

大学が持っている学生の各種データ(入学時や成績等の各種データ)を分析してみるなど、考えられることはたくさんあります。

 

(以前、ある仕事で入試区分と成績がどうなっているかを調べたことがありますが、小中規模の大学では、○○のような学生は優秀だから、たくさん入学させようというわけには行かないのですよね(応募状況は芳しくなくて)むしろ、結果を入学前教育やリメディラル教育にどう使うかといったことにIRとして進んだほうがいいかもしれません)

 

入試改革まで時間があるとはいっても、毎年、データをとっていたら、あっという間です。大学入試改革は入試募集だけの問題ではなく、大学全体の問題です。大学の意思決定支援等を行うIRは、どのような情報を提供するかは腕の見せ所ではないかと思います。

 

思考力・判断力・表現力と問うディスカッションとかは、就職活動のコンサルを行う企業などは入ってきそうな分野ですね。大学には、方法や評価の観点について、受験生は対策講座などの売り込みが出てきそうです)